【土台づくりが9割】資産形成の始め方|初心者がまず整える3つ

朝の公園のベンチでノートを開く50代の男性。資産形成の準備を始める様子

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副業や投資で資産を増やしたい。そう考えてSNSやYouTubeを眺めているうちに、何から手を付ければいいのか分からなくなっていないでしょうか。転職や結婚、出産といった転機をきっかけに、お金のことを真剣に考え始める人は少なくありません。ただ、いきなり副業や投資に飛び込んだ結果、思うように稼げず途中でやめてしまう例も多く見てきました。

こんな悩みはありませんか
  • 何から始めるべきか分からない
  • 投資で損をすることへの不安
  • 副業に割ける時間の少なさ
  • 情報が多すぎて選べない状態

結論から言うと、資産形成でつまずく人の多くは「土台づくり」を飛ばしています。稼ぐ方法を探す前に整えるべきことがあり、そこを済ませておけば後の選択はぐっと楽になるはずです。

読者

早く増やしたいのに、準備から始めるのは遠回りじゃないの。

サトエヴォ

遠回りに見えて最短です。土台がないまま増やしても、同じだけ出ていくので手元に残りません。

この記事では、副業や投資を始める前に整えておきたい3つの準備を解説します。実際に取り組んで効果があった内容と、そこから次の一歩へどう進むかまでをまとめました。

目次

副業と投資の前にやるべきこと

副業と投資を始める前にやるべきことを解説するセクションのバナー画像

資産形成というと、稼ぐ手段を選ぶところから始めたくなります。ところが実際は、その前段階で差がついてしまうものです。土台がないまま収入だけ増やしても手元には残りません。まずはなぜ準備が要るのかを整理しましょう。

いきなり始めて失敗する理由

準備なしに始めた人がつまずく理由は、おおむね共通しています。仕組みを理解しないまま手を出し、想定外の結果に驚いて撤退するパターンです。

もうひとつの落とし穴が家計の状態です。毎月赤字の状態で投資を始めても、結局は取り崩すことになります。増やす前に、漏れているところを塞ぐ必要があるわけです。

土台づくりという考え方

土台づくりとは、家計を把握し、目標を決め、判断できる知識を持つことを指します。地味な作業に見えますが、ここが固まっていれば多少の失敗があっても立て直せるでしょう。

  1. 収入と支出の把握
  2. 明確な目標の設定
  3. 正しい知識の習得

この3つが本記事の柱になります。順番にも意味があり、上から取り組むのが効率的だと考えています。

準備にかける期間の目安

どれくらい時間をかけるべきか迷うところでしょう。家計の把握には最低でも1か月、できれば3か月ほど見ておくと季節変動まで見えてきます。

ただし完璧を目指す必要はありません。1か月分の数字が出たら並行して次に進んでよいでしょう。準備が目的化してしまっては本末転倒です。

収入と支出の把握が最優先

収入と支出の把握が最優先である理由を解説するセクションのバナー画像

最初にやるべきは、いくら稼ぎ、いくら使っているかを知ることです。当たり前に思えますが、正確に答えられる人は多くありません。数字を把握していない状態では、どこを削るべきかも判断できません。ここを押さえるところから始めましょう。

手元に残るお金の計算式

考え方は単純で、収入から支出を引いた分が手元に残ります。この数字がプラスかマイナスかで、次に取るべき行動が変わります。

収入ー支出まず取り組むこと
マイナス支出を削り、赤字を止める
ほぼゼロ固定費を見直して余力を作る
プラス残る額を増やし、積立に回す

赤字のまま投資を始めるのは、穴の空いたバケツに水を注ぐようなものです。まずは穴を塞ぐことが先決になります。

支出だけが自分で動かせる

会社員として働いていると実感しますが、収入が急に大きく増えることはまずありません。昇給や賞与は自分の意思だけでは決められないためです。

一方で支出は違います。何にいくら使うかは自分の判断で今日から変えられます。コントロールできる側から手を付けるほうが、結果が出るまでの時間は短くなるでしょう。

家計簿アプリの活用

把握の手段として現実的なのが家計簿アプリです。私はマネーフォワードの有料版を使っています。

銀行口座とクレジットカードを連携させれば、記録の手間なくお金の流れが見えるようになります。無料版は連携できる口座数に上限があるため、口座やカードが複数ある人は有料版を検討する価値があるでしょう。続かない家計簿より、自動で貯まる記録のほうが役に立ちます。使い方はマネーフォワードとApple Payの活用記事にもまとめました。

固定費の見直しで生まれる余力

固定費の見直しで投資の余力を作る方法を解説するセクションのバナー画像

支出を削るとき、最初に手を付けるべきは固定費です。食費や日用品を切り詰める節約は我慢が続かず、長続きしません。固定費は一度見直せば、その効果が毎月自動で続きます。労力あたりの効果が最も大きい領域です。

スマホ料金の見直し

効果が大きかったのがスマホ代でした。大手キャリアのプランをそのまま使い続けていたところを、格安のプランへ乗り換えています。

結果として月々およそ5,000円を削減できました。年間にすれば6万円です。使い勝手は以前とほとんど変わっていません。実際の乗り換えの様子はahamoを使ってみた記事に書いています。

電気やサブスクの整理

スマホの次に見直したいのが電気とサブスクリプションです。電力会社は乗り換えるだけで料金が変わる場合があります。

  • ほとんど見ていない動画配信
  • 使っていないクラウドの容量
  • 惰性で続く月額サービス

1つあたりは数百円でも、積み上がれば無視できない金額になります。電力会社の切り替えについては乗り換えを実施した記事で結果をまとめました。

削減額を投資に回す発想

ここが固定費見直しの本当の狙いです。浮いたお金を生活費に溶かしてしまっては意味がありません。

月5,000円を積立に回せば年間6万円になります。収入を増やさずに投資の原資を作れる点が、固定費見直しの最大の価値でしょう。

明確な目標を設定する

資産形成の目標設定について解説するセクションのバナー画像

家計が見えたら、次は目標です。目標が曖昧なままだと、相場が下がったときや副業がうまくいかないときに簡単に心が折れます。続ける理由を先に決めておくことが挫折を防ぎます。決め方を3段階で見ていきましょう。

何のためにお金を増やすのか

最初に考えたいのが動機です。人によって理由はまったく違います。

  • 旅行や趣味を楽しむため
  • 住宅購入の資金づくり
  • 老後の不安を減らすため
  • 働き方を自分で選ぶため

正解はありません。ただ言葉にしておくかどうかで継続力が変わります。頭の中にあるだけでは、忙しくなった瞬間に消えてしまうものです。

金額と期限を数字にする

動機が定まったら、次は数字に落とします。「お金持ちになりたい」では行動に変換できないためです。

最初に置く数字としておすすめしたいのが100万円です。いきなり1,000万円を目標にすると道のりが長すぎて、達成感を得る前に力尽きてしまいます。100万円なら手が届く距離にあり、貯まる感覚をつかめます。金額が決まれば、毎月いくら積み立てるべきかも逆算できるでしょう。

  • 最初の目標は100万円
  • 次の節目は300万円
  • その先に500万円と1,000万円

最初の100万円を達成できたら、次は300万円、500万円と段階的に更新していきます。お金について学べるコミュニティのリベシティでは、資産5,000万円が「小金持ち」のひとつの目安として掲げられています。分かりやすい指標なので、中期の目標として置いてみるのもよいでしょう。

私自身も働き方を自分で選べる状態をゴールに据えて積み上げてきて、いまはおおよそその水準まで来ました。とはいえ出発点は同じです。どこを目指すにしても、最初の100万円を貯めるところから始まります。

目標が続ける力になる

数字があると、日々の判断が変わります。目の前の出費が目標に近づく行動なのか、遠ざかる行動なのかを比べられるからです。

資産形成は年単位で続ける取り組みです。短期の増減に一喜一憂しない支えとして目標が機能します。途中で見直しても構いません。

正しい知識を身につける

資産形成に必要な知識の身につけ方を解説するセクションのバナー画像

土台づくりの3つ目が知識です。誰でも発信できる時代だからこそ、受け取る側の判断力が問われます。知識がなければ、良い情報と危ない情報の区別がつきません。身につけ方を整理します。

情報の質を見分ける

SNSや動画で流れてくる情報は玉石混交です。フォロワーが多いことと、内容が正しいことは別の話でしょう。

特に「必ず儲かる」「元本保証で高利回り」といった表現には注意が要ります。断定的な表現ほど疑ってかかるのが安全です。一次情報にあたる習慣をつけましょう。

体系的に学ぶならFP3級

何から学べばよいか迷うなら、FP3級をすすめます。税金、保険、年金、投資、不動産といった生活に直結する分野を一通り学べるためです。

独学でも十分に合格を狙える難易度でしょう。断片的な情報を体系に整理できる点が最大の効用だと感じています。詳しくはFP3級を取るべき理由の記事にまとめました。

学びながら少額で始める

知識が完璧になるまで待つ必要はありません。少額で実際に動かしてみたほうが、理解は早く進みます。

失っても生活に影響しない金額から試すのが前提です。学ぶことと少額で経験することは同時に進められます。具体的な始め方は1日100円から始める資産形成の記事が参考になるはずです。

土台が整ったあとの次の一歩

土台が整ったあとの次の一歩を解説するセクションのバナー画像

3つの準備が済んだら、いよいよ増やす段階に進みます。ここまで来ていれば、選択肢を冷静に比べられるはずです。土台があるほど、無理のない判断ができます。方向性を3つ示しておきます。

少額から始める積立

固定費の見直しで生まれた余力を、そのまま積立に回す流れが自然でしょう。毎月一定額を淡々と続ける方法は、相場を読む必要がない点で初心者向きです。

金額は生活を圧迫しない範囲に設定します。続けられる金額こそが正解だと考えてよいでしょう。

制度を使って効率を上げる

投資には税制上の優遇制度が用意されています。同じ金額を運用するなら、使える制度は使ったほうが有利でしょう。

制度の内容は年齢や目的によって向き不向きが変わります。自分の状況に合うかどうかを確認してから使うのが前提でしょう。50代からの考え方は今さらNISAと思っている50代へで詳しく書きました。

副業は本業の余力から

副業を考えるなら、本業に支障が出ない範囲で始めるのが基本です。勤務先の規定を先に確認しておく必要もあります。

収入源が増えれば家計の安定度は上がります。ただし時間という有限な資源を使う点は忘れないほうがよいでしょう。投資未経験からの進め方は50代のNISAをまとめた記事も参考になります。

資産形成の始め方でよくある質問

資産形成の始め方に関するよくある質問をまとめたセクションのバナー画像

これから始める人からよく寄せられる疑問をまとめます。細かい点に思えても、判断を左右する項目ばかりです。気になる項目だけ拾い読みしても構いません。

貯金がいくらあれば始められるか

一般的には生活費の3か月から6か月分を手元に残し、それを超える分から回す考え方が知られています。病気や失業といった予定外の出費に備えるためです。私は半年分を目安にしていますが、金額は家族構成や働き方によって変わるので、自分の状況に合わせて判断してください。

公的な給付が出るまでの空白から逆算すると、自分に必要な額が出せます。失業給付や傷病手当金がいつから出るのかは別の記事にまとめました。

家計簿は手書きとアプリのどちらか

続けやすさで選ぶのが正解でしょう。手書きは支出を意識しやすい反面、記録の手間で挫折しがちです。アプリは連携さえ済ませれば自動で記録されるため、忙しい人でも続きます。私はアプリで自動化する方法を選びました。

固定費はどこから手を付けるか

削減額が大きい順に取り組むのが効率的です。多くの場合は通信費、電気やガス、保険、サブスクという順番になります。私はスマホのプランを変えて月5,000円ほど下がりました。手間の割に効果が大きい項目から着手してみてください。

副業と投資はどちらが先か

使える資源が違うので、単純な優劣はありません。投資はお金を、副業は時間を投じます。時間に余裕がなければ投資から、まとまった資金がなければ副業からという考え方が現実的でしょう。どちらにしても土台づくりが先です。

目標金額はどう決めればよいか

初心者のうちは、まず100万円を目標にすることをすすめます。いきなり1,000万円のような数字を置くと現実味がなく、途中で投げ出しやすくなるためです。100万円を達成できたら300万円、500万円と段階的に更新していきましょう。最終的にどこを目指すかは、何歳までにどうなっていたいかから逆算すれば見えてきます。

何から勉強すればよいか

体系的に学びたいならFP3級が入口として扱いやすいでしょう。税金や年金など生活に直結する分野をまとめて学べます。並行して少額で実際に運用してみると、学んだ内容が経験と結びついて定着していきます。

資産形成は土台づくりから

資産形成は土台づくりからという結論をまとめたセクションのバナー画像

資産形成は副業や投資から始まるものではありません。家計の把握、目標の設定、知識の習得という土台づくりが出発点になります。ここが固まっていれば、途中で多少つまずいても立て直せるはずです。

この記事の振り返り
  • まず収入と支出を把握する
  • 固定費は効果が毎月続く
  • 浮いた分を積立の原資に
  • 最初の目標は100万円から
  • 学びながら少額で経験する

まずは今月の支出を確認するところから始めてみてください。家計簿アプリを入れて口座を連携させるだけなら、かかる時間は30分ほどです。その小さな一歩が、数年後の差につながっていきます。

なお本記事は資産形成の考え方をまとめたものであり、特定の商品や投資手法をすすめるものではありません。実際の判断はご自身の状況を踏まえて行ってください。

資産形成の考え方については以下の本も参考になります。興味があれば手に取ってみてください。

子ども名義で非課税の投資ができる枠が、2027年1月から始まります。

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