【熱暴走が原因】有線LANがつながらない時に確かめること

BUFFALO LXW-10G2-2G4の実機写真に有線LANが不通という文字を載せたアイキャッチ

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無線はつながるのに、有線LANだけつながらない。パソコンを再起動してもルーターを初期化しても直らない。その症状、犯人はパソコンでもルーターでもなくスイッチングハブかもしれません。

私は実際にこれで半日を溶かしました。iMacを疑い、ルーターを疑い、バックアップから復元までして、最後にたどり着いた原因がスイッチングハブの熱暴走です。

この記事では、原因にたどり着くまでの切り分け手順と、そのあと実際にやった冷却対策、最終的に買い替えた機種までをまとめました。同じ症状で悩んでいる方は、先にハブを触ってみてください。

この記事でわかること
  • 有線だけ不通のときの切り分け
  • 試しても無駄になりやすい対処
  • ハブの熱暴走を見抜く方法
  • 後付けでできる冷却対策
  • 買い替える場合の選び方
読者

有線だけつながらないなんてことある。

サトエヴォ

あります。ハブが熱で止まると、無線は無事なのに有線だけ落ちます。

目次

有線だけつながらない時

有線LANだけつながらない状況の切り分けを解説するセクションのバナー画像

まず症状を正確に押さえます。有線と無線のどちらが生きているかで、疑うべき機器がまったく変わるからです。無線がつながっていて有線だけ落ちているなら、原因はルーターより手前ではなく、その先の配線経路にあります。

無線が生きているかを確かめる

スマートフォンのWi-Fiでインターネットが見られるか試してください。見られるなら、回線とホームゲートウェイとルーターは正常に動いています。

私の場合もiPhoneでは普通にページが開きました。この時点でプロバイダの障害や回線の故障という線は消えます。

同じ端末で有線と無線を切り替える

次に、パソコン側の問題かどうかを切り分けます。有線でつながらないパソコンを、そのままWi-Fiに切り替えてみてください。

無線でつながるならパソコン本体は正常です。私もiMacをWi-Fiに切り替えたらあっさりつながりました。つまり壊れているのは有線の経路だけということになります。

疑うべき機器を絞り込む

ここまでで、回線とルーターとパソコンは容疑者から外れました。残るのはLANケーブルとスイッチングハブの2つだけです。

ケーブルは差し替えれば数分で試せます。それで直らなければ、残った容疑者はハブ1台です。

試して外れた3つ

試したが原因ではなかった3つの対処を紹介するセクションのバナー画像

切り分けの順番を知らなかった当時、私は思いついた順に手を出しました。結果としてどれも原因ではなく半日を無駄にしたので、同じ遠回りをしないよう記録として残しておきます。

ルーターのリセット

最初に疑ったのはルーターでした。当時使っていたのはバッファローのWXR-5950AX12で、過去にネットワークが不安定になったときリセットで直った経験があったからです。

しかし今回は変化なし。有線LANはつながらないままでした。

ルーターとホームゲートウェイの電源断

次に、ルーターとホームゲートウェイの電源を30分ほど落としてから入れ直しました。通信機器のトラブルでは定番の手です。

これも効果はありませんでした。無線は復活するのに有線だけ死んだままという状況が続きます。

バックアップからの復元

ここで私はパソコン側を疑い、iMacを有線が使えていた時点のバックアップに戻しました。半日仕事です。

結果は変わらず。重い作業ほど先にやってはいけないという教訓になりました。先に切り分けをしていれば、この作業は不要だったはずです。

原因はハブの熱暴走

スイッチングハブの熱暴走が原因だと判明した経緯を解説するセクションのバナー画像

残った容疑者はハブだけでした。使っていたのはバッファローのLXW-10G2/2G4という10GbE対応のスイッチングハブです。結論から言うと、本体が熱を持って動作が止まっていたことが原因でした。

ハブを外したら即つながった

ハブを経由させず、LANケーブルをiMacへ直結する方法です。あっさりインターネットにつながりました。

この瞬間に犯人が確定します。直結で通るなら、途中にあるハブしか疑うところは残っていません。

触れないほど熱くなっていた

本体に手を当ててみると、長く触っていられないほど熱くなっていました。電源を抜いてしばらく冷やしてからつなぎ直すと、何事もなかったように復旧します。

冷やすと直り、熱くなると止まる。これが熱暴走の典型的な挙動です。

ファンレス設計という前提

LXW-10G2/2G4はファンを持たない設計です。金属筐体から自然放熱するだけなので、夏場に風通しの悪い場所へ置くと放熱が追いつきません。

10GbE対応のハブは発熱量が大きく、この機種に限った話ではありません。なお、この製品は2023年12月の出荷分から採用部品が変更されています。本体ラベルの識別用コントロールコード4桁のうち、左から2桁目が1以降なら変更後のものです。

後付けでできる冷却

スイッチングハブに後付けでできる冷却対策を紹介するセクションのバナー画像

買い替えずに延命する方法から試しました。かかった費用は合わせて数千円ので、まずはこちらを試す価値があります。私はこの状態で数年動かし続けました。

冷却ファンの上に載せる

ノートパソコン用の冷却台をハブの下に敷きました。USBで動く簡単なもので十分です。下から風を当てるだけで筐体の温度がはっきり下がります。

ヒートシンクを貼る

あわせて、本体の天面にアルミのヒートシンクを貼りました。熱伝導両面テープ付きのものを選べば貼るだけです。

単体での効果は限定的ですが、ファンと組み合わせると放熱面積が増えるぶん効いてきます。

この対策で何年もったか

この2つを入れてからは、熱暴走でネットワークが落ちる症状は出なくなりました。応急処置のつもりでしたが、結果的には長く使えています。

ただし根本的には、ファンを持たない機器に外から風を当てているだけです。恒久対策と呼べるものではありません。

買い替えで選んだハブ

買い替えで選んだ10Gスイッチングハブと理由を解説するセクションのバナー画像

最終的にはハブそのものを買い替えました。LXW-10G2/2G4は新品の流通がすでに終わっているため、同じものを買い直すという選択肢がそもそもありません。選ぶなら現行品からになります。

選んだのはTP-LinkのDS105X

私が買い替えたのはTP-LinkのDS105Xです。5ポートすべてが10Gに対応していて、LXW-10G2/2G4のように10Gが2ポートだけという制限がありません。

金属筐体で壁掛けにも対応しています。価格は33,900円で、中古しか残っていない旧機種と大きくは変わりません。

ファンレスでも設計は違う

正直に書くと、DS105Xもファンレスです。ファンが付いたから解決したという話ではありません。

それでも、買い替えてから熱で止まったことは一度もないです。旧機種で毎年のように悩まされた症状が、買い替えてからは一度も起きていません。

つまり発熱そのものは10Gハブである以上ついて回ります。ファンレスの10Gハブを選ぶなら、置き場所の風通しは買ってから必ず見直してください。

確実にファンが欲しい場合

冷却を機器側に任せたいなら、バッファローのLXW-10G5とLXW-10G5/Nがあります。スマート冷却ファンを搭載していて、環境温度と負荷に応じてファンの回転数を制御する仕組みです。

こちらも5ポートすべてが10G対応で、価格は36,000円前後。夏場に放置して止まるのが怖い方は、ファン搭載モデルを選ぶほうが安心でしょう。

LXW-10G2/2G4DS105XLXW-10G5/N
冷却ファンレスファンレススマート冷却ファン
10Gポート2ポート5ポート5ポート
入手中古のみ販売中販売中
価格の目安17,000円前後33,900円36,000円前後

熱をためない置き方

スイッチングハブに熱をためない設置方法を解説するセクションのバナー画像

機種を替えても、置き方が悪ければ同じことが起きます。10Gに対応したハブは発熱が大きい機器だという前提で設置してください。費用をかけずにできる対策は置き場所の見直しです。

密閉した棚に入れない

扉付きのラックやテレビ台の中は、熱がこもる代表格です。空気が入れ替わらないため、放熱した熱がそのまま機器に戻ってきます。

開放された棚に移すか、扉を開けたまま使うだけでも違うはずです。

ほかの機器と重ねない

ルーターやNASの上にハブを置くと、下の機器の熱をもらう形です。逆にハブの上に何かを載せれば、天面からの放熱を塞ぐことになります。

上下に数センチの空間を空けて、単独で置くのが基本です。

夏場の室温を意識する

不具合が起きやすいのは、やはり夏の高温時です。在宅中はエアコンが効いていても、外出中に締め切った部屋の室温は上がります。

留守中にネットワークが落ちて、帰宅したら直っていた。そういう覚えがあるなら熱を疑ってください。

よくある質問

スイッチングハブの熱暴走に関するよくある質問をまとめたセクションのバナー画像

切り分けの途中でつまずきやすい点をまとめました。熱暴走は壊れたと勘違いしやすい症状ので、あわせて確認してください。

熱暴走と故障はどう見分けるか

電源を抜いて30分ほど冷やし、つなぎ直して復活するなら熱暴走です。冷やしても復活しない場合は故障を疑ってください。繰り返し再発するかどうかも判断材料になります。

ハブが熱いのは異常か

10G対応のハブはある程度熱くなるのが普通です。問題になるのは通信が途切れる場合だけです。触れないほど熱く、かつ通信が不安定なら対策が要ります。

冷却ファンは常時回しても大丈夫か

USB接続の冷却台なら消費電力はわずかです。常時稼働させても電気代はほとんど気になりません。ただしファン自体に寿命があるため、数年ごとの交換は見ておきましょう。

ファンレスのハブは避けるべきか

そこまで神経質になる必要はありません。風通しのよい場所に単独で置ければ、ファンレスでも問題なく動きます。設置場所に自由が利かないときだけファン搭載モデルを検討してください。

LXW-10G2-2G4はまだ買えるか

新品の流通は終わっています。Amazonでは中古が17,000円前後で出ている程度です。いまから10G環境を組むなら現行品を選ぶほうが無難でしょう。

2023年の仕様変更で発熱は改善したか

メーカーは発熱について言及していません。公表されているのは供給安定化のための部品変更という内容だけです。改善したと期待して中古を買うのは避けたほうがよいと考えます。

ルーターを買い替えれば直るか

有線だけ不通という症状なら、ルーターの買い替えでは直りません。私も当時のWXR-5950AX12を疑いましたが無関係でした。なお現在はメッシュWi-Fiに移行しています。

まとめ

有線LANがつながらない時の確認手順を振り返るまとめセクションのバナー画像

有線LANだけつながらないとき、パソコンやルーターを触る前にハブを疑ってください。ハブを外して直結すれば数分で切り分けられるという単純な確認で、半日分の遠回りが省けます。

この記事の振り返り
  • 無線が生きているなら回線は正常
  • 直結で通るなら犯人はハブ
  • 冷やして直れば熱暴走
  • 冷却ファンとヒートシンクで延命可能
  • 10Gハブは発熱が前提
  • 置き場所の風通しが最優先

ネットワークの不調は、原因がどこにあるか見えないぶん焦ります。しかし切り分けの順番さえ知っていれば、手前から1つずつ容疑者を消していくだけの作業です。

同じ症状で困っている方は、まずハブに手を当ててみてください。熱ければ、それが答えです。

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