最近FIREという言葉が世の中を賑わしています。
経済的に自立し、早期リタイアを実現するという意味の英語でFinancial Independence, Retire Earlyの頭文字をとってFIREと言われています。
終身雇用が崩壊した世の中において、今までの良い会社に入って定年まで働いたあとに退職金と年金で暮らしていくということが難しくなってきています。
このような世の中において新しい生き方を提示してくれる本ではないかと思います。
見出し
著者について
この本の著者は穂高唯希さんといいます。三菱サラリーマンという名前でご存知の方も多いと思います。慶応大学を卒業されて、三菱系の大手企業で働いていた方です。会社のことを豚舎と呼び、給与の8割を投資に回して30歳で7,000万円の資産を築きFIREを達成した方です。
本の構成と読みやすさについて
こちらの本は著者が新卒で入社した会社での違和感からアーリーリタイアを目指した理由や実際にどのようにして達成をしたのかを具体的な考え方や方法について書かれている本です。
内容についてはブログで書かれている内容をまとめたもので、ブログを読んだことのない方でも実際にどのようにしたらお金のなる木を作ることができるのかについて理解できると思います。
おすすめする理由は
おすすめの理由としては、著者がただ経済的自由を達成したいだけでなくその先にあるものまでも見てFIREにチャレンジして達成をしたということを理解してほしいと思ったからです。
私自身も社会人になってから投資だけで生活できれば良いなと考えたことがあったのですが、理由としてはサラリーマンとして働いている現状が嫌で逃げ出したいという気持ちだけでした。
現状私自身はサイドFIREという無理してフルタイムの正社員で働かなくて良いところまで来ています。ただ実際にフルタイムで働かなくて良い状態になっても余裕がある時間を何に使えばよいかということをとても悩んでしまった時期がありました。
やはり著者の本の中にある
大人になった今、自分の夢はなんだろう?
本書より引用
を常に考えながら目標に向かって生きていくことの大切さを気づくことの大切さを知ることができる意味で良い本だと思います。
個人的に気になったところ
この本に書かれているように生活の支出を最小限に抑えて、収入の8割を高配当株に投資していくという方法は他の投資本と比較しても再現性がある方法ではあると思います。
ただ、この著者の方は三菱系の大企業に勤めていた方であり、30歳での手取り年収が1000万円を超えていたという話ですから、全く同じ方法で著者と同じ年齢でFIREできるか問われると難しいのではないかと思います。
ただ、投資方法については再現性もあり配当収入という目に見える収入が毎年増えていくということからも継続していくことについては比較的容易ではないかと思います。
まとめ
自分の夢はなんだろうと考えながら、経済的自由を達成していこうということはとても大切なことではないかと思いました。
私自身も実際に考えてみたところ、自分自身の夢としては子供にやりたいことを好きなだけやらせて上げるぐらいの時間とお金を持ちたいという思いが出てきました。
現状は子供の習い事や学校に合わせて働くことのできる仕事を見つけ副収入も得ることができるようになっています。
なんとなく経済的自由が達成できればと考えている人、経済的自由になるとどうなるのか知りたい人にはおすすめしたい本です。