最近多くの方から聞かれることで大学に行く意味があるのかということを聞かれます。
東証一部上場企業から中小企業まで様々な会社で人事、採用業務を実施してきた経験から思うことをブログに書いてみたいと思います。
見出し
大学卒が有利な場合
大卒が有利な場合として考えられることは以下のことです。
就職する場合選択肢が多い
大卒の場合は就職するときに基本的にどこの企業でも応募は可能です。(採用されるかは別ですが)また、自分が応募したいと思った企業については何社でも応募することが可能です。
大卒の場合でも実際は学歴フィルターがあるため、大学も選ぶ必要があります。その点については別途ブログで書きたいと思います。
しかし、高卒の場合は原則就職を決めるときに学校に来た求人票の中からしか選択することができません。また同時に受けることができる企業も今の所1社のみです。
また求人の内容も、製造業のオペレーターや販売員等の仕事が多く賃金が上がりにくい仕事が多いです。
賃金が高い
大卒の場合は高卒と比較して賃金が高い傾向があります。
特に年齢が上がるに従い顕著です。大卒の場合は高卒と比較して4年遅く働き始めますが現在のように65歳まで働く時代においては4年というのは誤差の範囲内ではないかと思います。
できるだけ高い年収を得たいと思う場合は大卒の方がメリットが大きいでしょう。
ビザが取りやすい
海外で就労をする場合は就労ビザが必要となりますが、一般的に取得するための要件としては大卒が条件としてついている国が多いです。(大学名は特に問われません)
高卒では取れないという意味ではないですが、高卒の場合は一般的に特殊技能がないと取得することは難しいと思います。
将来的に海外で働きたい、海外で暮らしたいという方にとっては大卒が有利に働く場合が多いです。
大学卒で意味がない場合
今までは大卒のメリットを書いてきましたが、今度は大卒の意味がない場合を書いていきたいと思います。
自分で事業を起こす場合や自分の名前で生きていく場合
自分で事業を起こしていく場合、自分の名前で生きていく場合については学歴は特に必要ありません。
事業を起こした方で具体的な例を上げると、ホリエモンや前澤友作さんなどが当たります。
また自分の名前で生きていくという場合の具体例はスボーツ選手(イチローさんや本田圭佑さん)芸能人などが該当します。
企業に属さずに自分の力で生きていくことができるかたについては大卒の意味はありません。
ただ、このような方はごく一部であり一般的にこのような生き方ができる方はごく少数と思います。
地方都市(地元)で生活をしていきたい場合
私が思うことですか、地方都市(地元)で一生生活していきたいと思う方についてはあまり学歴は意味がないと思います。(医師等資格が必要なものは除く)
地方で人気の職業である公務員の場合は大卒なのに高卒と偽り採用された人が学歴詐称ということで懲戒免職となった事例もあります。
また、私が今住んでいる地域では卒業した高校名を気にする方が多く、大学について聞かれることは殆どありません。地方のコミュニティでは出身高校が重要です。
まとめ
学歴(大卒)は有利なのかについて書いてみました。
私の考えでは、東京など都市圏に住む場合でサラリーマンとして高い収入を得たい場合は大卒は必須ではないかと思います。
ただ、地方都市(地元)で生活をしていきたい方については大学卒に特にこだわらなくても良いのかなと思います。
地方都市で大学を目指す方については地元の国立大学がおすすめです。卒業後の就職では都市部の私立大学よりも有利になる可能性もあります。
結局は自分がどのように生きていきたいかをもとに考えていく必要があると思います。