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「Macのバックアップを、毎回ケーブルをつないで取るのが面倒。」そう感じている方に向けた記事です。NASがあれば、Time Machineのバックアップを無線で自動的に取れます。
私はSynologyのNAS(DS720+)を使って、Macのバックアップを取っています。今はM4 ProのMacBookを使っていますが、設定のしかたは同じです。
この記事では、NAS側の準備からMac側の設定まで、順番に説明します。つまずきやすいところと、うまくいかないときの確認先もまとめました。
- NASにバックアップする準備
- 共有フォルダとユーザーの作り方
- SMBとTime Machineフォルダの設定
- Mac側の設定手順
- うまくいかないときの確認
NASにバックアップって、設定が難しそうだな。



手順は多いですが、一度設定すれば、あとは自動です。順番に進めれば大丈夫ですよ。
NASにバックアップする準備


設定を始める前に、前提を確認します。今のMacはSMBという方式でバックアップします。以前使われていたAFPは、Appleがサポートを終了しました。
用意するもの
必要なものは3つです。
- Time Machineに対応したNAS(私はSynologyのDS720+)
- バックアップ用の空き容量
- NASとMacが同じネットワークにつながっていること
容量は、Macの使用量の2倍ほどを目安にしておくと安心です。
AFPではなくSMBを使う
Synologyの公式情報では、macOS Sierra以降のTime Machineは初期状態でSMBを使うとされています。AppleはmacOS Big Sur以降でAFPのサポートを終了したため、AFPは無効にしてSMBだけを使うことがすすめられています。
出典:Synology ナレッジセンター「Mac から Synology システムへ Time Machine を使ってファイルをバックアップするには?」
この記事の画面について
掲載している画面は、DSM 7.0のときに撮ったものです。私は今DSM 7.2系を使っていますが、操作の流れは同じです。表示が少し違う場合は、同じ名前の項目を探してください。
バックアップ専用ユーザーを作る


最初に、Time Machine専用のユーザーを作ります。普段使うユーザーと分けておくと、容量の管理がしやすいはずです。
ユーザーを作成する
コントロールパネルから、ユーザーとグループを開いてください。


ユーザータブを開き、作成からユーザーを作成をクリックします。


名前とパスワードを入力しましょう。私はMacの名前が分かるように付けました。




使える容量を決める
次に、このユーザーが使える容量(クォータ)を決めます。ここで上限を決めておくと、バックアップがNASの容量を食いつぶすのを防げます。




あとから変更できるので、まずは仮の値でも構いません。
残りの項目はそのまま進める
アプリケーションの権限と速度の制限は、バックアップ専用なら変更する必要はありません。




最後に内容を確認して完了です。


バックアップ先の共有フォルダを作る


次に、バックアップを保存するフォルダを作ります。暗号化とごみ箱の機能は使わないほうが安全です。Synologyも、この2つをTime Machineの保存先に使わないようすすめています。
共有フォルダを作成する
コントロールパネルから共有フォルダを開き、作成をクリックします。分かりやすい名前を付けてください。


暗号化は行いません。バックアップを暗号化したい場合は、あとでMac側のTime Machineで設定します。


詳細設定はそのままでよい
続く画面は、特に変更しなくても問題ありません。内容を確認して進めます。




作ったユーザーに権限を与える
最後に、先ほど作ったユーザーに、このフォルダの読み取りと書き込みの権限を与えます。ここを忘れると、Macから接続できません。


SMBとTime Machineフォルダの設定


NAS側の最後の設定です。ここでSMBを有効にし、作ったフォルダをTime Machine用として知らせます。
SMBを有効にする
コントロールパネルからファイルサービスを開き、SMBサービスを有効化にチェックを入れて適用してください。


Time Machineフォルダを指定する
詳細タブを開き、Bonjourサービス検出と、SMBからのBonjour Time Machineブロードキャストを有効にします。その後、Time Machineフォルダの設定から、作成したフォルダを選んでください。




この設定をしておくと、Mac側でバックアップ先の一覧に出てくる状態になります。
SMBの詳細設定を確認する
Synologyの公式情報では、SMBタブの詳細設定で次の状態にしておくことがすすめられています。
- 最大SMBプロトコルがSMB3になっている
- Opportunistic Lockingを有効化が選ばれている
- SMB2リースを有効化が選ばれている
- SMB Durable Handleを有効にするが選ばれている
出典:Synology ナレッジセンター「Mac から Synology システムへ Time Machine を使ってファイルをバックアップするには?」
Mac側でバックアップ先を選ぶ


NAS側が終わったら、Macの設定です。macOSのバージョンで入り口の名前が違います。
macOSごとの入り口
| macOSのバージョン | 開く場所 |
|---|---|
| macOS Ventura 13以降 | システム設定 → 一般 → Time Machine |
| macOS Monterey 12以前 | システム環境設定 → Time Machine |
出典:Synology ナレッジセンター「Mac から Synology システムへ Time Machine を使ってファイルをバックアップするには?」
私が使っているM4 ProのMacBookでは、システム設定から進む形です。
バックアップディスクを追加する
バックアップディスクを追加、またはバックアップディスクを選択をクリックし、NASに作ったフォルダを選んでください。


初回のバックアップは時間がかかります。寝る前に始めておくと、朝には終わっているでしょう。
一覧に出てこないときは
フォルダが一覧に出てこない場合は、Finderから直接つなぐ方法があります。移動からサーバへ接続を選び、smb://に続けてNASのアドレスとフォルダ名を入力しましょう。
ユーザー名とパスワードを入れて接続すると、Time Machineの一覧に表示されるようになります。
うまくいかないときの確認


設定したのに動かない場合もあるでしょう。多いのは容量不足と、接続のつまずきです。
容量が足りない
Time Machineは古いバックアップを消しながら書き足しますが、割り当てた容量が小さすぎると失敗します。クォータの値を見直してください。
AFPが有効になっている
AFPとSMBの両方が有効だと、接続が不安定になることがあります。AFPを無効にして、SMBだけにするのが公式のすすめ方です。
新しいmacOSでの注意
Synologyの情報では、macOS Tahoe 26以降、Synologyルーター(SRM)上のAFPでは新しいバックアップを作れないとされています。NAS(DSM)を使う場合はSMBで問題ありません。
有線でつながらない場合の確認は、こちらの記事にまとめています。


NASのバックアップのよくある質問


最後に、よく出る疑問をまとめます。設定の詳細はDSMのバージョンで変わるため、公式情報もあわせて確認してください。
どのくらいの容量が必要か
目安はMacの使用量の2倍ほどです。写真や動画が多い人は、多めに見ておくと安心できます。
古い映像を取り込むと容量を一気に使います。手順は別の記事にまとめました。


無線でも大丈夫か
無線でもバックアップは取れます。ただし初回は量が多いため、有線でつないだほうが早く終わるでしょう。
複数のMacをバックアップできるか
できます。Macごとにユーザーを作り、それぞれに容量を割り当てる形が分かりやすいでしょう。
バックアップを暗号化したいときは
共有フォルダの暗号化ではなく、MacのTime Machine側で暗号化を選んでください。Synologyもその方法をすすめています。
NASのフォルダを普段使いもできるか
Time Machine専用にするのがおすすめです。同じフォルダに書類を入れると、容量の管理が分かりにくくなります。
普段使う共有フォルダを自動でマウントする方法は、こちらにまとめました。


まとめ


NASにTime Machineのバックアップを取ると、ケーブルをつなぐ手間がなくなります。一度設定すれば、あとは自動で動いてくれます。
- 今のMacはSMBでバックアップする
- バックアップ専用のユーザーを作る
- 容量の上限を決めておく
- 共有フォルダは暗号化しない
- Bonjourのブロードキャストを有効にする
- Mac側はシステム設定から選ぶ
大切なのは、バックアップを自動で続けられる形にすることです。手動だと、いざというときに古いデータしか残っていないことになりかねません。
私が使っているNASはこちらです。
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