【2026年版】Synology NASでTime Machineを使う手順

机の裏側で束ねられた配線と外付け機器。NASへ自動でバックアップするイメージ

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「Macのバックアップを、毎回ケーブルをつないで取るのが面倒。」そう感じている方に向けた記事です。NASがあれば、Time Machineのバックアップを無線で自動的に取れます。

私はSynologyのNAS(DS720+)を使って、Macのバックアップを取っています。今はM4 ProのMacBookを使っていますが、設定のしかたは同じです。

この記事では、NAS側の準備からMac側の設定まで、順番に説明します。つまずきやすいところと、うまくいかないときの確認先もまとめました。

この記事でわかること
  • NASにバックアップする準備
  • 共有フォルダとユーザーの作り方
  • SMBとTime Machineフォルダの設定
  • Mac側の設定手順
  • うまくいかないときの確認
読者

NASにバックアップって、設定が難しそうだな。

サトエヴォ

手順は多いですが、一度設定すれば、あとは自動です。順番に進めれば大丈夫ですよ。

目次

NASにバックアップする準備

NASにTime Machineでバックアップする準備を解説するセクションのバナー画像

設定を始める前に、前提を確認します。今のMacはSMBという方式でバックアップします。以前使われていたAFPは、Appleがサポートを終了しました。

用意するもの

必要なものは3つです。

  • Time Machineに対応したNAS(私はSynologyのDS720+)
  • バックアップ用の空き容量
  • NASとMacが同じネットワークにつながっていること

容量は、Macの使用量の2倍ほどを目安にしておくと安心です。

AFPではなくSMBを使う

Synologyの公式情報では、macOS Sierra以降のTime Machineは初期状態でSMBを使うとされています。AppleはmacOS Big Sur以降でAFPのサポートを終了したため、AFPは無効にしてSMBだけを使うことがすすめられています。

出典:Synology ナレッジセンター「Mac から Synology システムへ Time Machine を使ってファイルをバックアップするには?」

この記事の画面について

掲載している画面は、DSM 7.0のときに撮ったものです。私は今DSM 7.2系を使っていますが、操作の流れは同じです。表示が少し違う場合は、同じ名前の項目を探してください。

バックアップ専用ユーザーを作る

Time Machine専用ユーザーの作り方を解説するセクションのバナー画像

最初に、Time Machine専用のユーザーを作ります。普段使うユーザーと分けておくと、容量の管理がしやすいはずです。

ユーザーを作成する

コントロールパネルから、ユーザーとグループを開いてください。

DSMのコントロールパネルでユーザーとグループを開く画面

ユーザータブを開き、作成からユーザーを作成をクリックします。

DSMでユーザーを作成するボタンを押す画面

名前とパスワードを入力しましょう。私はMacの名前が分かるように付けました。

Time Machine用のユーザー名とパスワードを入力する画面
ユーザー作成ウィザードでグループの結合を選ぶ画面

使える容量を決める

次に、このユーザーが使える容量(クォータ)を決めます。ここで上限を決めておくと、バックアップがNASの容量を食いつぶすのを防げます。

共有フォルダの権限を設定する画面
Time Machineで使う容量を割り当てるクォータの設定画面

あとから変更できるので、まずは仮の値でも構いません。

残りの項目はそのまま進める

アプリケーションの権限と速度の制限は、バックアップ専用なら変更する必要はありません。

アプリケーションの権限を設定する画面
通信速度の制限を設定する画面

最後に内容を確認して完了です。

ユーザー作成の内容を確認して完了する画面

バックアップ先の共有フォルダを作る

バックアップ先の共有フォルダの作り方を解説するセクションのバナー画像

次に、バックアップを保存するフォルダを作ります。暗号化とごみ箱の機能は使わないほうが安全です。Synologyも、この2つをTime Machineの保存先に使わないようすすめています。

共有フォルダを作成する

コントロールパネルから共有フォルダを開き、作成をクリックします。分かりやすい名前を付けてください。

Time Machine用の共有フォルダに名前を付ける画面

暗号化は行いません。バックアップを暗号化したい場合は、あとでMac側のTime Machineで設定します。

共有フォルダを暗号化するかどうかを選ぶ画面

詳細設定はそのままでよい

続く画面は、特に変更しなくても問題ありません。内容を確認して進めます。

共有フォルダの詳細設定の画面
共有フォルダの設定内容を確認する画面

作ったユーザーに権限を与える

最後に、先ほど作ったユーザーに、このフォルダの読み取りと書き込みの権限を与えます。ここを忘れると、Macから接続できません。

作成した共有フォルダに読み取りと書き込みの権限を与える画面

SMBとTime Machineフォルダの設定

SMBとTime Machineフォルダの設定を解説するセクションのバナー画像

NAS側の最後の設定です。ここでSMBを有効にし、作ったフォルダをTime Machine用として知らせます。

SMBを有効にする

コントロールパネルからファイルサービスを開き、SMBサービスを有効化にチェックを入れて適用してください。

DSMのファイルサービスでSMBを有効にする画面

Time Machineフォルダを指定する

詳細タブを開き、Bonjourサービス検出と、SMBからのBonjour Time Machineブロードキャストを有効にします。その後、Time Machineフォルダの設定から、作成したフォルダを選んでください。

Bonjour Time Machineブロードキャストを有効にしてTime Machineフォルダを指定する画面
Time Machineフォルダの設定を保存するときの確認画面

この設定をしておくと、Mac側でバックアップ先の一覧に出てくる状態になります。

SMBの詳細設定を確認する

Synologyの公式情報では、SMBタブの詳細設定で次の状態にしておくことがすすめられています。

  • 最大SMBプロトコルがSMB3になっている
  • Opportunistic Lockingを有効化が選ばれている
  • SMB2リースを有効化が選ばれている
  • SMB Durable Handleを有効にするが選ばれている

出典:Synology ナレッジセンター「Mac から Synology システムへ Time Machine を使ってファイルをバックアップするには?」

Mac側でバックアップ先を選ぶ

Mac側でバックアップ先を選ぶ手順を解説するセクションのバナー画像

NAS側が終わったら、Macの設定です。macOSのバージョンで入り口の名前が違います。

macOSごとの入り口

macOSのバージョン開く場所
macOS Ventura 13以降システム設定 → 一般 → Time Machine
macOS Monterey 12以前システム環境設定 → Time Machine

出典:Synology ナレッジセンター「Mac から Synology システムへ Time Machine を使ってファイルをバックアップするには?」

私が使っているM4 ProのMacBookでは、システム設定から進む形です。

バックアップディスクを追加する

バックアップディスクを追加、またはバックアップディスクを選択をクリックし、NASに作ったフォルダを選んでください。

MacのTime Machineでバックアップ先を選ぶ画面

初回のバックアップは時間がかかります。寝る前に始めておくと、朝には終わっているでしょう。

一覧に出てこないときは

フォルダが一覧に出てこない場合は、Finderから直接つなぐ方法があります。移動からサーバへ接続を選び、smb://に続けてNASのアドレスとフォルダ名を入力しましょう。

ユーザー名とパスワードを入れて接続すると、Time Machineの一覧に表示されるようになります。

うまくいかないときの確認

Time Machineがうまくいかないときの確認点を解説するセクションのバナー画像

設定したのに動かない場合もあるでしょう。多いのは容量不足と、接続のつまずきです。

容量が足りない

Time Machineは古いバックアップを消しながら書き足しますが、割り当てた容量が小さすぎると失敗します。クォータの値を見直してください。

AFPが有効になっている

AFPとSMBの両方が有効だと、接続が不安定になることがあります。AFPを無効にして、SMBだけにするのが公式のすすめ方です。

新しいmacOSでの注意

Synologyの情報では、macOS Tahoe 26以降、Synologyルーター(SRM)上のAFPでは新しいバックアップを作れないとされています。NAS(DSM)を使う場合はSMBで問題ありません。

有線でつながらない場合の確認は、こちらの記事にまとめています。

NASのバックアップのよくある質問

NASのバックアップに関するよくある質問をまとめたセクションのバナー画像

最後に、よく出る疑問をまとめます。設定の詳細はDSMのバージョンで変わるため、公式情報もあわせて確認してください。

どのくらいの容量が必要か

目安はMacの使用量の2倍ほどです。写真や動画が多い人は、多めに見ておくと安心できます。

古い映像を取り込むと容量を一気に使います。手順は別の記事にまとめました。

無線でも大丈夫か

無線でもバックアップは取れます。ただし初回は量が多いため、有線でつないだほうが早く終わるでしょう。

複数のMacをバックアップできるか

できます。Macごとにユーザーを作り、それぞれに容量を割り当てる形が分かりやすいでしょう。

バックアップを暗号化したいときは

共有フォルダの暗号化ではなく、MacのTime Machine側で暗号化を選んでください。Synologyもその方法をすすめています。

NASのフォルダを普段使いもできるか

Time Machine専用にするのがおすすめです。同じフォルダに書類を入れると、容量の管理が分かりにくくなります。

普段使う共有フォルダを自動でマウントする方法は、こちらにまとめました。

まとめ

NASでTime Machineを使う手順を振り返るまとめセクションのバナー画像

NASにTime Machineのバックアップを取ると、ケーブルをつなぐ手間がなくなります。一度設定すれば、あとは自動で動いてくれます。

この記事のまとめ
  • 今のMacはSMBでバックアップする
  • バックアップ専用のユーザーを作る
  • 容量の上限を決めておく
  • 共有フォルダは暗号化しない
  • Bonjourのブロードキャストを有効にする
  • Mac側はシステム設定から選ぶ

大切なのは、バックアップを自動で続けられる形にすることです。手動だと、いざというときに古いデータしか残っていないことになりかねません。

私が使っているNASはこちらです。

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