少し前に話題になったFIREというものがあるのですが、実際にFIREと言ってもいくつか種類があるのはご存知でしょうか。
今回はFIREの種類についてと私自身が思うことに対してブログを書いてみようと思います。
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そもそもFIREというものはどのようなものか
そもそもFIREというのがどういうことか知らない方もいらっしゃると思いますので、FIREについて簡単に説明させてもらいます。
FIREとは「Financial Independence, Retire Early」の略でで日本語でいうと「経済的自立と早期リタイア」を意味します。投資などで若いうちから資産形成を行うことにより、会社に依存しなくても生きていく状態を目指すということです。
ここ数年のFIREブームにより、20代、30代のうちに上記の状態に到達して実際に勤めている会社を退職して自由な人生を送っている方も増えてきていると思います。
FIREというと完全に仕事を辞めてしまい後は自分の好きなことだけして生きていくというイメージが多いようですが、世の中にはそれ以外のFIREというものも存在しています。
今回はFIREの種類について説明させてもらいます。
FIREにもいくつか種類があります
FIREの種類は私の知っている限り5種類あり以下がそれぞれのFIREの名前と説明となります。
ファットFIRE
仕事からの収入に依存ぜず(仕事をしなくても良い)、資産運用の利益だけで優雅な生活を満喫するスタイル。
資産運用の利益だけで、「生活資金」と、「贅沢資金」の両方をまかなえる状態です。
一般的に想像されるお金持ちの状態でお金を使っても増えていく状態です。
ただ必要な投資元本が多いことからFIREの中では最も難易度の高いスタイルと思われます。
リーンFIRE
リーンFIREは、仕事からの収入に依存せず、質素な暮らしによって日々の生活費を倹約するスタイル。
FIREを達成したという人の中では一番多いパターンではないかと思います。これまで貯めた資金を運用して生きていくために必要な「生活資金」を捻出していく。
ただ、「贅沢資金」を賄うほど資産からの収入はなく、質素倹約な生活を送っていくことが一般的です。
リーンFIREはファットFIREと比較すると必要な投資元本が少なくて住むため、早期で実現が可能で一般的なサラリーマンでも努力次第で達成できるということがメリットではないかと思います。
サイドFIRE
サイドFIREは、プチFIREとも呼ばれており、資産運用の利益を「生活資金」として捻出して、「贅沢資金」を副業やフリーランスといった働き方で稼ぐスタイル。
サイドFIREは副業やフリーランスという働き方が多く「個人事業主」の方が多いのではないかと思います。
また副業やフリーランスから稼いだ資金が増えることによりファットFIREも目指すことが可能。
仕事を完全に辞めるわけではないため、ファットFIRE・リーンFIREと比較して比較的達成しやすいスタイルではないかと思います。
バリスタFIRE
バリスタFIREは資産運用の利益を「生活資金」として捻出し、「贅沢資金」をパートやアルバイトという雇用形態で働くスタイルです。
労働時間が短くてすむので、自分の時間を確保しやすく社会保険を勤務先で支払ってもらえるため、通常のサラリーマンと比較すると少額ですが、60代からもらえる年金についてもある程度確保が可能な働き方です。
フルタイムではなく比較的時間に余裕のあるパートやアルバイトとして働くことで自分の時間を大切にしたい方に向いていると思います。
コーストFIRE
コーストFIREは、定年退職までを基本的にフルタイムで働くスタイルです。
資産運用によって将来の「生活資金」と「贅沢資金」を確保できる状態にしたうえで、日頃の生活費はフルタイムで働いたお金から捻出することが特徴です。
定年退職後の資金は確保できているため、心に余裕をもって働きやすい状態です。
もし、フルタイムで働いている仕事がなくなってしまっても比較的経済的に余裕があるため、給与よりも自分の生活費を稼ぐことができる好きな仕事またはストレスの少ない仕事を選択して働くことができることがメリットではないかと思います。
一般的に日本の家庭はどのくらいの資産を持っているのか?
実際FIREといっても日本人は世帯あたりどのくらい資産を持っているかについて気になる方もいらっしゃると思います。今回はそれについても説明させてもらいます。
現状の資産についての有名な図としては以下のような野村證券の富裕層ピラミッドが有名と思いますので今回はこちらを使わせてもらいます。
出所)国税庁 「国税庁統計年報書」、総務省 「全国家計構造調査(旧全国消費実態調査)」、
厚生労働省 「人口動態調査」、国立社会保障・人口問題研究所 「日本の世帯数の将来推計」、
東証 「TOPIX」 および 「NRI生活者1万人アンケート調査」 、「NRI富裕層アンケート調査」等よりNRI推計
上記の図をみてわかるように、日本人の多くの家庭は純資産3,000万円以下のマス層になります。先ほど説明をしたFIREの達成については最低でもアッパーマス層にいることが必要と思いますので、FIREを達成するということは一般的に考えるとかなり難しいことであるのはわかるのと思います。
FIREを達成するためにやらなければならないこと
FIREを達成するためにやらなければいけないことですが、簡単に言えば自分に必要な分のお金を貯めることです。
お金を貯めると言っても今までの生活をしてお金を貯めることができない人については、今までの生活の見直しをしなければいつまで経ってもお金を貯めることはできません。
お金を貯めるために何から始めれば良いかわからないという人に対しては以下の本がおすすめです。
こちらの本の著者である両学長はYoutubeもやっており、無料でお金の勉強を始めるのにはとても良い教材になるのではないかと思います。
FIREを達成すると会社に依存する割合が低くなる
現在の私の状況は妻と子供2人(高校生、小学生2名とも私立)です。子供たちは将来的にも私立の学校で大学まで行く予定です。また自宅が地方都市のため子供達2人とも大学生になった時は一人暮らしをする予定です。
一般的に言って教育費の負担がとても大きい状態なのですが、そんなにお金の心配をしていない状況です。現状はコーストファイアの状態で、とりあえず今稼いだお金はそのまま使うことができる状態になっています。
会社がどうしても嫌になったら辞めることができる。現在は残業もなく有給も100%取得できる状態になっているためサラリーマンで働くことに対してもあまりストレスに感じていない状態です。
結局大切なのは自分らしく生きるということ
今日はFIREについての説明を主に書きましたが、FIREを達成するだけが人生の目的ではありません。
私の場合は自分らしい人生というのはどういう生き方かを考えたあとに、必要なお金の知識をつけて実践していくことによりある程度お金に心配ない状態になることができました。
私もFIREを達成している人を何人か知っていますが、全員が幸せなわけではありません。
自分らしく生きていく上でどのくらいお金が必要かを考えていくことが大切ではないかと思います。