【1.1kgで耐荷重18kg】Ulanzi ZERO F38レビュー

折りたたんだUlanzi ZERO F38と収納袋の実機写真に1.1kgのカーボン三脚という文字を載せたアイキャッチ

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三脚を買ったのに、重くて結局持ち出さなくなった。旅行カメラの経験がある人なら、一度はそう感じたことがあるはずです。

Ulanzi ZERO F38は、自重1.1kgのカーボン三脚です。それでいて脚部の耐荷重は18kgがあります。私は旅行やお出かけに持ち出し、α7CⅡとα6400の両方で使っています。

この記事では、公式の数値を確認したうえで、実際に載せている3つの機材との相性を書きました。ZERO Yやピークデザインとの比較と、正直に気になった価格の話もまとめています。

この記事でわかること
  • ZERO F38の正確なスペック
  • 旅行で使って感じた良さ
  • 望遠レンズを載せたときの余裕
  • ZERO Yとピークデザインとの違い
  • 価格に見合うかの判断
読者

三脚って重くて、結局家に置きっぱなしになるんだよね。

サトエヴォ

1.1kgなら荷物に入れたまま出かけられます。望遠レンズを付けても雲台の目安に余裕があります。

目次

ZERO F38の基本スペック

Ulanzi ZERO F38の基本スペックを解説するセクションのバナー画像

最初に確認したいのは数字です。この三脚は通販サイトの説明文に別モデルの数値が混ざっていて、耐荷重や収納サイズがページごとに違って見えます。ここではUlanzi公式の製品ページに載っている値を使いました。

項目公式の値
素材カーボンファイバー
自重1.1kg
脚部(中心軸)の耐荷重18kg
雲台の耐荷重最大5kg(実用は3kgが目安)
全高159cm
最低高約15cm
収納時の長さ約42cm
脚の段数5段
開脚角度20°/55°/75°

自重1.1kgのカーボン製

脚はカーボンファイバー製で、金属部分には航空機用のアルミ合金が使われています。1.1kgは、500mlのペットボトル2本分ほどの重さです。

カメラと交換レンズを入れたバッグに足しても、負担が大きく増える重さではありません。

脚部18kgと雲台5kgの違い

耐荷重は2つに分けて考えてください。18kgは中心軸にかけられる重さで、フックに荷物を吊るして重りにするときの上限です。

カメラを載せる雲台の耐荷重は、公式で最大5kgとされています。実際の撮影で安心して使える目安は3kgです。カメラ選びで見るべきは、こちらの数字になります。

全高159cmと収納約42cm

脚とセンターポールを伸ばしきると159cmになります。大人が立ったまま、ファインダーやモニターを無理なくのぞける高さです。

畳むと約42cmまで縮みます。付属の収納袋に入れて、カメラバッグの横や旅行カバンに差し込んで運べる長さです。

旅行に持ち出して感じた良さ

ZERO F38を旅行に持ち出して感じた良さを紹介するセクションのバナー画像

私がZERO F38を使うのは、ほとんどが旅行やお出かけのときです。持ち出す三脚に求めるのは、据え置きの安定感よりも荷物に入れたまま気にならないことでした。その点で、この三脚は期待どおりです。

収納袋ごと荷物に収まる大きさ

センターポールが丸ではなく三角形の筒になっていて、畳んだときに脚がすき間なくまとまる設計です。約42cmの棒状になるので、バッグの中で場所を取りません。

折りたたんだUlanzi ZERO F38と付属の収納袋を並べた実機写真
畳んだZERO F38と付属の収納袋。

付属の収納袋に入れておけば、ほかの荷物と擦れて傷がつく心配もありません。出かける前に「今日は持っていくか」と迷わなくて済むのが、いちばんの利点です。

F38クイックリリースの着脱

カメラの底に付けたF38プレートを、雲台にはめ込むだけで固定できます。ネジを回して取り付ける三脚に比べると、準備の時間はほんの数秒です。

旅行先では、三脚を立てる時間が長いほど同行者を待たせます。付け外しが一瞬で終わるのは、家族と出かけるときほどありがたい仕様です。

15cmまで下げられる構造

センターポールは2段で取り外せる構造になっていて、外すと約15cmの低さまで下げられます。一般的な三脚の中でも低い部類です。

脚の開き角度も3段階から選べるので、足場の悪い場所や低い位置からの撮影にも対応できます。

載せている機材との相性

ZERO F38に載せている機材との相性を解説するセクションのバナー画像

私はこの三脚に3つの組み合わせを載せています。どれも合計すると1kg前後です。雲台の実用目安である3kgに対して、望遠レンズを付けても3分の1ほどの重さになります。

組み合わせ本体レンズ合計
α7CⅡ+タムロン28-200約514g575g約1,089g
α6400+SEL70350G約403g625g約1,028g
雲台の実用目安3,000g

α7CⅡとタムロン28-200

旅行でいちばん出番が多いのがこの組み合わせです。レンズ1本で広角から望遠までまかなえるので、三脚と合わせても荷物が増えません。

合計は約1,089gで、雲台の目安には十分な余裕があります。レンズの使用感は別の記事で詳しく書きました。

α7CⅡと小型の単焦点

荷物を最小限にしたい日は、小型の単焦点レンズに付け替えます。本体とレンズが軽いぶん、三脚を含めても持ち物全体はかなり身軽です。

α7CⅡと組み合わせやすい軽いレンズは、用途別にまとめています。

α6400とSEL70350G

望遠が必要な場面で載せるのは、α6400にSEL70350Gを付けた組み合わせです。合計は約1,028gで、数字の上ではこちらも余裕のある範囲です。

ただし望遠レンズは前側に重さが寄ります。ボール雲台で角度を決めたら、固定ノブをしっかり締めてから手を離すようにしてください。

気になった点は価格

ZERO F38の気になった点を正直に書くセクションのバナー画像

使っていて不満を感じたのは価格だけです。重さや使い勝手には満足していますが、入門用の三脚として気軽に勧められる値段ではありません。あわせて、買う前に知っておきたい注意点も2つ書いておきます。

3万円台という価格帯

2026年9月時点のAmazon価格は、タイムセールで35,198円でした。参考価格は43,999円なので、セールがなければ4万円を超えます。

カーボン三脚には1万円台の製品もあるので、比較対象はほかにもあるでしょう。たとえばSIRUIのTraveler X IIIは19,630円で、最大高さ153cm、最大荷重10kgとされています。予算を優先するなら、こうした選択肢も比べてみてください。

雲台の耐荷重は脚より低い

脚部の18kgだけを見ると、どんな機材でも載せられるように感じます。しかしカメラを支えるのは雲台で、その実用目安は3kgです。

ミラーレスと一般的なレンズなら問題になりません。大きな一眼レフに大口径の望遠レンズを付けるような使い方をするなら、別の三脚を検討してください。

F38規格に揃える必要

クイックリリースはF38という規格です。メーカーの注意書きでは、アルカスイス規格は38mm基準であり、市販のクランプには規格違いもあるとされています。

すでに別のクイックリリース機材を持っている場合は、手持ちのプレートやクランプの規格を先に確認しておくと安心です。

他の軽量三脚との比較

ZERO F38と他の軽量三脚を比較するセクションのバナー画像

軽量のカーボン三脚で候補に上がりやすいのは、同じUlanziのZERO Yと、定番のピークデザインです。公式の数値で並べると、ZERO F38とZERO Yはピークデザインの約2倍の耐荷重があることがわかります。価格の差を考えると、ZERO F38は割安な部類です。

ZERO F38ZERO Yピークデザイン カーボン
自重1.1kg1.1kg1.27kg
脚の耐荷重18kg18kg9.1kg
全高159cm156.7cm152cm
収納時約42cm約42cm約39cm
クイックリリースF38アルカスイス専用
Amazon価格35,198円37,432円109,298円

価格は2026年9月時点のAmazon表示価格です。変動するため、購入前に確認してください。

ZERO Yとの違いはプレート方式

ZERO Yは、重さも耐荷重も収納サイズもZERO F38とほぼ同じです。大きな違いは、カメラを固定する仕組みにあります。

ZERO F38はF38クイックリリース、ZERO Yは一般的なアルカスイス互換です。手持ちの機材がアルカスイスで揃っているならZERO Y、ワンタッチの着脱を重視するならZERO F38が向いています。

ピークデザインとの価格差

ピークデザインのトラベルトライポッドは、収納時の細さと仕上げの良さで人気の三脚です。畳んだ長さは約39cmで、3機種の中でもっとも短くなります。

一方で国内正規品のカーボン版は10万円を超え、ZERO F38のおよそ3倍です。耐荷重もZERO F38のほうが高いため、細さと質感に価値を感じるかどうかで判断が分かれます。

結論はZERO F38の割安さ

重さ、耐荷重、高さの3点で、ZERO F38は価格以上の数字を持っています。旅行用のカーボン三脚を1本選ぶなら、まず比較の基準にしてよい製品です。

向いている人と向かない人

ZERO F38が向いている人と向かない人を解説するセクションのバナー画像

ここまでの内容を、どんな人に合うかという形で整理します。判断の軸は、持ち歩く頻度と載せる機材の重さ、そして予算です。3万円台を払ってでも軽さを取りたいかどうかが、いちばんの分かれ目になります。

旅行でカメラを持ち歩く人

旅行やお出かけに三脚を持っていきたい人には、まず勧めたい三脚です。1.1kgと約42cmなら、荷物の中で存在感が小さく、置いていく理由がなくなります。

私自身、フルサイズに移ってからも持ち出す機材の軽さは意識しています。本体を買い替えた経緯はこちらにまとめました。

望遠レンズも載せたい人

ミラーレスに望遠ズームを付けても、合計は1kg前後に収まることが多いはずです。雲台の目安3kgに対して余裕があるため、1本の三脚で標準から望遠まで兼用できます。

1万円台で済ませたい人

予算を抑えたい人には、ZERO F38は向きません。カーボン製で1万円台の三脚もあるので、年に数回しか使わないならそちらで十分な場合もあります。

逆に、頻繁に持ち出す予定があるなら、軽さに払う差額は使うたびに回収できると考えています。

よくある質問

Ulanzi ZERO F38に関するよくある質問をまとめたセクションのバナー画像

購入前に迷いやすい点をまとめました。とくに耐荷重とクイックリリースの規格は、通販サイトの表記と公式の値がずれやすい項目なので確認しておいてください。

雲台にはどれくらいの重さを載せられるか

公式では最大5kgとされていますが、安心して使える目安は3kgです。ミラーレスと一般的なズームレンズの組み合わせなら、ほとんどが範囲に入ります。

アルカスイスのプレートは使えるか

付属のプレートは38mm幅を基準にした規格です。ただしメーカー自身が、市販のアルカスイス対応機材には規格違いがあると注意しています。手持ちの機材と組み合わせる場合は、事前に規格を確かめてください。

スマートフォンでも使えるか

使えますが、スマートフォン用のホルダーは付属していません。1/4インチネジに対応したホルダーを別に用意する必要があります。

センターポールは外せるか

外せる構造です。センターポールは2段で脱着でき、取り外すと約15cmの低さまで三脚を下げられます。

少しでも安く買う方法はあるか

Amazonのタイムセールを狙うのが現実的です。2026年9月には参考価格43,999円に対して35,198円まで下がっていました。

動画撮影にも使えるか

カメラを固定したまま撮る動画なら問題なく使えます。雲台はボール雲台なので、滑らかなパンを多用する撮影には動画用の雲台のほうが向いています。

ZERO Yとどちらを選ぶべきか

重さと耐荷重はほぼ同じなので、クイックリリースの方式で選んでください。ワンタッチの着脱を重視するならZERO F38、アルカスイス互換の機材を持っているならZERO Yです。

まとめ

Ulanzi ZERO F38レビューを振り返るまとめセクションのバナー画像

Ulanzi ZERO F38は、自重1.1kgでありながら脚部の耐荷重が18kgあるカーボン三脚です。旅行に持ち出す三脚としては、軽さと耐荷重と高さを高い水準で両立しています。

この記事の振り返り
  • 自重1.1kg、脚部の耐荷重18kg
  • 雲台の実用目安は3kg
  • 全高159cm、収納時約42cm
  • 望遠レンズ付きでも約1kg
  • 不満は3万円台の価格
  • ZERO Yとはプレート方式の違い

気になるのは価格だけで、私の使い方では重さも使い勝手も期待どおりでした。三脚を買っても持ち出さなくなった経験がある方ほど、この軽さの価値を実感できるはずです。

セールで値下がりしているタイミングなら、検討する価値は十分にあります。

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