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子どもの運動会で、連写の途中に写真が撮れなくなりました。カメラが壊れたのかと思いましたが、原因は別にありました。
先に結論を書きます。犯人は、家にあった古いSDカードでした。書き込みが追いつかず、カメラが待たされていたのです。
カードって、入れば何でも同じじゃないの。



そう思っていました。でも連写とRAWを使い始めると、はっきり差が出るんですよ。
この記事では、α6000で実際に起きたことと、カードを替えて何が変わったかを書きます。α6000がどこまでの性能を求めるのかも、ソニーの仕様を見ながら整理しました。
- 連写が途中で止まる本当の理由
- α6000に必要なカードの速さ
- 交換して変わったことと、変わらなかったこと
- いま買うならどれを選べばよいか
- 中古でα6000を買う人が気をつける点
運動会で撮影が止まった話


すべてはここから始まりました。それまで何年も、カードを気にしたことはありません。
連写の途中で書き込みが止まる
その年から、写真をRAW形式でも残すようにしていました。JPEGだけのころは、何も起きなかったのです。
走ってくる子どもに向けて連写したところ、途中でシャッターが下りなくなりました。数秒待つと、また撮れるようになります。
1枚ずつ撮っているときは気づきませんでした。連写して初めて表に出た問題だったわけです。
同じ症状かどうかの見分け方
連写が止まる原因は、カードだけとは限りません。次の形なら、カードを疑ってよいでしょう。
- 連写を始めて数秒後に止まる|カメラの一時置き場が埋まった合図
- 止まったあと数十秒も戻らない|書き出しが遅い。カードが怪しい
- 撮影画面が赤く点滅し続ける|書き込み中。待つしかない状態
止まること自体は仕様どおりです。問題になるのは、そこから戻るまでの長さになります。
原因は手元にあったカード
調べてみると、使っていたのはスピードクラス4のカードでした。家にあったものを、何も考えずに挿していただけです。
スピードクラスの数字は、SD Associationが定めた最低の書き込み速度を表しています。クラス4なら、毎秒4MBを下回らないという意味です。
数字にすると止まって当然だった
ソニーの仕様では、α6000のRAW+JPEGは64GBに約1,750枚入るとされています。逆算すると1枚あたり約36MBです。
| カードの規格 | 最低書き込み速度 | RAW+JPEGを21枚書き出す時間の目安 |
|---|---|---|
| クラス4 | 4MB/s | 約3分 |
| クラス10・U1 | 10MB/s | 約75秒 |
| U3・V30 | 30MB/s | 約25秒 |
| Extreme PROの実力値 | 90MB/s前後 | 約8秒 |
α6000の連写は最高で毎秒11コマ、続けて撮れるのはRAW+JPEGで21枚までと決まっています。つまり2秒ほどでカメラ側の一時置き場が埋まり、そこから先はカードの速さがそのまま待ち時間になるのです。
α6000がカードに求める性能


ここで一度、α6000という機種の性格を押さえておきましょう。2014年に出たカメラなので、いまの機種とは求めるものが違います。
対応はUHS-IまでなのでV30が上限
ソニーの仕様には、記録媒体として「SDHC/SDXCメモリーカード(UHS-I対応)」と書かれています。UHS-IIのカードを挿しても、速度はUHS-I相当までしか出ません。
SD Associationの定義では、V60やV90はUHS-II以上でないと成立しない規格です。α6000で選べる上限は、V30だと考えてください。
動画はフルHDまでで4Kはない
α6000の動画は最大で1920×1080、ビットレートは約28Mbpsになります。4Kには対応していません。
毎秒28Mbitは、MBに直すと3.5MBほどです。ソニー自身も動画用にはクラス4以上を推奨しており、動画だけなら高価なカードは必要ないのです。
効いてくるのは写真の連写
つまりα6000でカードの速さが問われるのは、動画ではなく写真のほうになります。
- JPEGだけで1枚ずつ撮る|どのカードでもほぼ困らない
- JPEGで連写する|続けて撮れるのは49枚まで
- RAWやRAW+JPEGで連写する|21枚で一時置き場が埋まる
運動会や発表会のように、走る場面を撮る人ほど差を感じるでしょう。
交換して変わったこと


原因が分かったので、SanDiskのExtreme Pro 64GBを買いました。当時としては上位の製品です。
連写が止まらなくなった
買ってすぐ試したところ、同じように連写しても途中で止まることはありませんでした。
それ以来、運動会でシャッターが下りずに慌てたことは一度もないです。
普段の撮影まで軽くなった
思いがけなかったのが、連写しないときの変化でした。1枚撮ったあとに画面が戻るまでの間が、明らかに短くなったのです。
大げさに言えば、カメラそのものが新しくなったような感覚がありました。本体は何も変えていないのに、です。
変わらなかったこと
正直に書くと、写真の画質は何も変わりません。カードは入れ物であって、絵を作る部品ではないからです。
速いカードを買えば写真がきれいになる、という話ではない点は誤解しないでください。変わるのは待ち時間だけになります。
α6000に合うカードの選び方


ここまでを踏まえて、いま選ぶならどう考えるかを書きます。判断する場所は3つだけです。
速度はV30を目安にする
UHS-IのV30が、α6000にとっての上限であり十分な線でもあります。それ以上のものを買っても、本体側が受け止められません。
箱に大きく書かれた「200MB/s」という数字は読み込みの値です。連写で効くのは書き込みのほうなので、小さく書かれた数字を探してください。
容量は64GBから128GB
ソニーの仕様をもとにすると、64GBでも十分な枚数が入ります。
| 容量 | RAW+JPEG | RAW | JPEGファイン |
|---|---|---|---|
| 32GB | 約880枚 | 約1,200枚 | 約3,300枚 |
| 64GB | 約1,750枚 | 約2,400枚 | 約6,600枚 |
運動会の1日なら64GBで足ります。旅行で何日も撮るなら、128GBにしておくと入れ替えの手間が減るでしょう。
メーカーは名前の通ったところから
容量あたりの値段が極端に安いカードには、理由があります。表示どおりの速度が出ないことも、途中でエラーになることもあるからです。
撮り直しがきかない場面で失敗すると、数千円の差では取り返せません。SanDisk、ProGrade、Lexarあたりから選んでおけば、まず外さないでしょう。


いま買うならこの1枚


私が当時買ったモデルは、すでに販売が終わっています。同じExtreme PROの現行品を挙げておきましょう。
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SanDisk Extreme PRO 64GB
当時買ったものと同じ位置づけの製品です。UHS-IのV30対応で、α6000に対しては十分すぎる性能になります。
枚数を気にしたくないなら128GB
値段の差が小さくなったので、いま選ぶならこちらでもよいでしょう。カードを入れ替える手間が減るのは、思ったより快適です。
予備をもう1枚持っておく
大容量を1枚だけ持つより、私は中くらいの容量を2枚持つようにしています。
カードは消耗品なので、1枚に全部を預けるのは危ないからです。撮影の途中で使えなくなっても、予備があれば続けられます。
中古でα6000を買う人へ


α6000はいまも中古で人気のある機種です。これから手に入れる人に向けて、カード周りの注意を書いておきます。
カードは付属しないことが多い
中古の本体にSDカードが付くことは、あまりありません。カードがなければ1枚も撮れないので、本体と一緒に用意しておきましょう。
家にある古いカードを流用するとき
私と同じ失敗を避けるため、挿す前にカードの表を見てください。数字の入った「C」の記号がクラス、「U」がUHSスピードクラス、「V」がビデオスピードクラスになります。
- C2・C4・C6|連写には力不足。JPEG1枚ずつなら使える
- C10・U1|日常の撮影なら問題は出にくい
- U3・V30|RAW連写でも安心して使える
本体と一緒にそろえたいもの
中古で本体だけを買うと、周辺のものが何もない状態から始まります。最初に必要になるのは次の3つでしょう。
- SDカード|V30対応の64GBから128GB
- 予備のバッテリー|NP-FW50。1日撮るなら2本目が要る
- カードリーダー|パソコンに取り込むときに使う
どれも高いものではありません。本体の予算に少しだけ足して考えておくと、届いた日から使えます。
α6400との違いも知っておく
後継のα6400も、対応はUHS-Iまでで変わりません。ただし4K動画が撮れるため、求められる速度は上がります。
2台の違いをまとめた記事と、α6400向けのカードの記事も用意しました。




よくある質問


α6000のカード選びでよく出る疑問をまとめました。私自身が迷った点が中心になります。
UHS-IIのカードをα6000で使えますか
挿せますし、壊れることもありません。ただし速度はUHS-I相当に落ちるため、高い分だけ損になります。将来UHS-II対応機に買い替える予定があるなら、先に買っておく意味はあるでしょう。
4K対応と書かれたカードは必要ですか
α6000は4Kで撮れないので、その表記のために高いカードを選ぶ必要はありません。ただしV30対応のカードには4Kの表記が付いていることが多く、結果として同じものを選ぶ形になります。
フォーマットはカメラとパソコンのどちらでしますか
カメラ側で行ってください。パソコンでフォーマットすると、そのカメラに適した形にならないことがあります。新しいカードを挿したときは、最初にカメラでフォーマットする習慣をつけると安心です。
連写が止まるのは必ずカードのせいですか
そうとは限りません。α6000はRAW+JPEGで21枚まで、JPEGファインで49枚までと決められています。この枚数で止まるなら仕様どおりで、そこから復帰する速さがカードの差になります。
カードの寿命はどれくらいですか
年数では言い切れません。書き込みエラーが出る、撮影中に認識が外れる、転送が急に遅くなる。こうした変化が出たら、交換の合図だと考えています。
パソコンへの取り込みが遅いのもカードのせいですか
カードだけが原因とは限りません。読み込む側の機器が古ければ、そこが上限になってしまいます。


まとめ


家にあったカードを何となく使っていたせいで、大事な場面を逃しかけました。カードは撮れた写真を預ける場所であり、撮れるかどうかを決める部品でもあります。
- α6000の連写が止まったのは、クラス4のカードが原因だった
- RAW+JPEGは21枚で一時置き場が埋まり、そこから先はカードの速さ次第
- α6000はUHS-Iまでの対応なので、選ぶ上限はV30
- 4K非対応なので、動画のために高いカードを買う必要はない
- 容量は64GBから128GB。1枚に集中させず予備を持つと安心
この一件があってから、カードを値段だけで選ぶのをやめました。売り場で何を見ればよいか分かってしまえば、迷う時間もなくなります。
高いのを買えばいいって話じゃなかったんだね。



ええ。自分のカメラに合っているか、それだけなんです。


