※本記事にはアフィリエイト広告(PR)を含みます。
「SDカードって、結局どれを買えばいいの」。α6400を買ったばかりのころ、私も同じところで止まりました。家電量販店に行くとSDカードがずらりと並んでいて、何がどう違うのか分からなかったからです。
先に結論を書きます。α6400ならUHS-IのV30対応カードを選べば間違いありません。UHS-IIの高いカードを買っても、カメラ側が対応していないので速度は変わりません。
私のメイン機はいまα7C IIに移りましたが、α6400はサブ機として現役です。長く使ってきた立場から、選び方とおすすめの3枚を書いていきます。
高いカードのほうが、やっぱりきれいに撮れるの。



画質は変わりません。速度が足りないと動画が止まるだけなので、必要な速度を満たせば十分です。
- α6400が対応している規格
- UHS-IIを買わなくていい理由
- V30という表記の意味
- 容量ごとの記録可能時間(公式値)
- 用途別に選べる3枚
先に結論を表にしておきます。一般的な選び方と、私が実際に使っているものは別なので、分けて書きました。
| 製品名 | 容量 | 向いている用途 | 筆者の使用状況 |
|---|---|---|---|
| SanDisk Extreme PRO SDSDXXD-256G | 256GB | 動画も撮る。長期の旅行 | 使用中(約3年) |
| SanDisk Extreme PRO SDSDXXD-128G | 128GB | 写真中心。速度は落としたくない | 使っていない |
| SanDisk Extreme SDSDXVA-128G-GNCIN | 128GB | 写真中心。価格を抑えたい | 使っていない |
それぞれの違いは後半で詳しく書きます。まずは規格と速度表記から押さえてください。
SDカード選びの前提


最初に押さえるのは2つだけです。自分が写真と動画のどちらを撮るのか、そしてカメラがどの規格まで対応しているのか。この2つが決まれば選択肢は一気に絞られます。順に見ていきましょう。
写真が中心か動画が中心か
4K動画は大量のデータを高速で書き込み続けます。書き込みが追いつかないカードを使うと、撮影が途中で止まったりエラーが出たりします。
一方で静止画がメインなら、そこまで速度を気にする必要はありません。ただしどうせ買うなら、動画にも耐えるものを選んでおくほうが後悔しないでしょう。
- 写真が中心ならClass10・V10以上
- 4K動画も撮るならV30以上
- 迷ったらV30を選べば両方に対応
α6400が対応している規格
カメラ側の対応規格を知らないと、無駄に高いカードを買うことになります。α6400の主なスペックは次のとおりです。
| 項目 | α6400のスペック |
|---|---|
| 撮像センサー | APS-C |
| 有効画素数 | 約2,420万画素 |
| オートフォーカス | ファストハイブリッドAF(425点) |
| 動画 | 4K(3840×2160)/ フルHD |
| 連続撮影 | 最高約11コマ/秒 |
| SDカード規格 | UHS-I対応(UHS-IIは非対応) |
| 本体重量 | 約403g |
UHS-IIを選ばなくていい理由
ここがいちばん大事なところです。α6400はUHS-IIに対応していません。UHS-IIのカードを挿しても、カメラ側がUHS-Iまでしか読み書きできないため、速度の差は出ません。
| 規格 | 規格上のバス速度(最大) | α6400での扱い |
|---|---|---|
| UHS-I | 104MB/s(SDR104) | 対応。撮影に必要な性能を満たす |
| UHS-II | 312MB/s(Half Duplex) | 非対応。速度の恩恵なし |
ここで混同しやすいのが、パッケージに大きく書かれた「最大200MB/s」のような数値です。これは製品ごとの公称値で、SD規格のUHS-Iバス速度(最大104MB/s)を上回っています。メーカーが指定する対応カードリーダーなどの条件で測った値であり、カメラに挿したときに同じ速度が出るという意味ではありません。なおα6400本体での実効速度は測定していないため、この記事では数値を出しません。
UHS-IIはUHS-IIに対応した上位機種のための規格です。価格は倍近く違うのに、α6400では1秒も速くなりません。ここでお金を使わないことが、賢い選び方になります。
速度表記の読み方


パッケージには「Class10」「U3」「V30」といった表記が並んでいて、初めて見ると意味が分かりません。実はどれも最低保証速度を表しているだけです。仕組みが分かれば、見るべき数字はひとつに絞れます。
Class10とU3とV30の関係
これらは規格が作られた時期が違うだけで、示しているものは同じです。1秒あたり最低何MB書き込めるかを保証しています。
| 表記 | 最低保証速度 | 対応する撮影 |
|---|---|---|
| Class10 / U1 / V10 | 10MB/s | フルHD全般/4Kは60Mbps記録のみ |
| U3 / V30 | 30MB/s | 4K全般(100Mbps記録を含む)・連写 |
| V60 | 60MB/s | 8K・4K |
| V90 | 90MB/s | 8K |
V30を選べば足りる理由
α6400の4Kには、100Mbpsで記録するモードと60Mbpsで記録するモードがあります。60Mbpsなら約7.5MB/sなのでClass10やU1でも足りますが、100Mbpsでは約12.5MB/s必要になるため、10MB/sのClass10やU1では足りません。どちらで撮ってもよいように、U3やV30から選んでおくのが確実です。V60やV90はUHS-IIの世界なので、そもそも選択肢に入りません。
写真だけならV10でも撮れます。ただ価格差はわずかなので、V30にしておくほうが安心でしょう。
読込速度と書込速度の違い
パッケージに大きく書かれている200MB/sという数字は、たいてい読み込み速度です。しかも製品ごとの公称値で、規格上のバス速度とは別のものになります。撮影に効くのは書き込み速度のほうです。
読み込み速度が効くのは、撮ったデータをパソコンへ移すときです。取り込みの待ち時間が短くなるので、無関係ではありません。
容量の決め方


速度が決まったら次は容量です。ここは撮り方によって答えが変わります。動画を撮るかどうかで必要量が何倍も違うからです。目安を表にしたので、自分の使い方と照らしてみてください。
容量ごとの記録可能時間
| 記録設定 | 32GB | 64GB | 256GB |
|---|---|---|---|
| XAVC S 4K 30p 100M | 35分 | 1時間15分 | 5時間15分 |
| XAVC S 4K 30p 60M | 1時間 | 2時間5分 | 8時間35分 |
| XAVC S HD 60p 50M | 1時間15分 | 2時間35分 | 10時間25分 |
| XAVC S HD 30p 16M | 3時間50分 | 7時間45分 | 31時間30分 |
記録方式とビットレートで、同じ容量でも3倍以上の差が出ます。4Kでも100Mと60Mでは倍近く違うので、自分がどの設定で撮るかを決めてから容量を選んでください。
静止画の枚数は、ソニーが容量ごとの目安を公表していません。JPEGかRAWか、圧縮設定をどうするかで大きく変わるためです。この記事では、公式に確認できない数値は載せない方針にしました。
カードの容量で決まる記録可能時間と、一度に撮り続けられる時間は別の話です。公式の案内では、出荷時設定・Wi-Fi非接続で連続撮影できるのは、環境温度20℃・30℃・40℃のいずれでも4K・HDとも約30分とされています。一度の撮影で可能な連続撮影時間は、仕様上の上限が約13時間です。
128GBが基準になる理由
一般的な選び方としては、写真中心なら128GBが価格と容量の釣り合う線でしょう。スナップ写真が中心で、たまに4K動画という撮り方なら、128GBを1枚持っておけば半年は余裕があります。
ただし私自身が使っているのは256GBです。α6400をメイン機にしていた頃に買ったもので、いまもそのまま挿しています。一般的な基準は128GB、私の使用例は256GBと、分けて読んでください。
旅行で何日も撮り続ける方や、動画を長く回す方は256GB以上を選んでおくほうが安全でしょう。
大容量1枚より複数枚
見落とされがちですが、カードは壊れますし失くします。1枚に全部入れていると、そのときに全部消えます。
同じ予算なら、大容量を1枚より中容量を2枚に分けるほうが安全でしょう。ただし私自身は1枚のまま、入れっぱなしで使っています。撮ったら帰宅後にパソコンへ移す、という運用です。
おすすめのSDカード3選


ここからは具体的な製品です。私が使ってきたSanDiskから3枚を選びました。すべてUHS-IのV30対応で、α6400の性能を使い切れるものです。価格と容量の組み合わせで選び分けてください。
SanDisk Extreme Pro 256GB
α6400をメインで使っていた頃からずっと使っているカードです。メーカーの公称値は読み込み最大200MB/s、書き込み最大140MB/sで、UHS-I対応の製品としては上位にあたります。いずれも所定の条件で測った公称値で、カメラでこの速度が出るという意味ではありません。
4K動画も連写も、詰まったことは一度もありません。サブ機になったいまも同じカードを挿したままです。迷ったらこれを選んでおけば失敗しないでしょう。
- 4K動画も写真も両方撮る人
- 長く使える信頼性を求める人
- 1枚で半年以上まかないたい人
SanDisk Extreme 128GB
Extreme PROの下に位置づけられるモデルです。型番はSDSDXVA-128G-GNCINで、メーカー公式が示す読み取りは最大180MB/s。PROの200MB/sより控えめな設定になります。
書き込みについては、公式が製品ライン全体として「最大130MB/s」と記しているだけで、128GB単体の数値は公表されていません。ここでは断定を避けておきます。
価格は時期によって上下します。容量によってはPROのほうが安いこともあるので、買うときに両方を見比べてください。写真が中心で、動画はたまに撮る程度という方には十分な性能です。最初の1枚として選びやすい価格帯でしょう。
紹介先には並行輸入品が含まれます。メーカー保証と販売店の保証・初期不良対応は、購入先で確認してください。
- 価格を抑えたい人
- 写真が中心の人
- はじめての1枚を探している人
SanDisk Extreme Pro 128GB
①と同じExtreme Proの容量違いです。速度はそのままに、容量を半分にして価格を下げています。
2枚持ちを考えている方に向いた1枚です。撮影の区切りで入れ替えれば、万一の故障でも被害は半分で済みます。
- 速度は落としたくない人
- 2枚に分けて使いたい人
- 256GBは多すぎると感じる人
買う前の注意点


製品が決まっても、買い方で失敗することがあります。SDカードは見た目がほぼ同じで中身が違うものが流通しやすい商品です。3つだけ気をつけてほしいことを書いておきます。
並行輸入品と正規品の違い
同じ型番でも、並行輸入品と国内正規品が並んで売られています。並行輸入品は安いことが多い一方、メーカー保証の対象と、販売店独自の保証・初期不良対応を購入先で確認してください。
SanDiskは保証について「製品の保証は製品モデルによって異なる」と案内しており、製品ページには保証期間が記載されています(ExtremeとExtreme PROはいずれもLifetime Limited Warranty)。ただし実際に受けられる対応は購入先によって変わります。数百円の差で迷うなら、保証の扱いを確かめてから決めるとよいでしょう。
極端に安いものは避ける
SDカードは偽造品が出回りやすい商品でもあります。表示された容量より実際は少ない、といったものが混ざります。
相場から大きく外れて安いものは避けてください。数千円をけちって撮った写真を失うほうが、はるかに痛い出費でしょう。
カードリーダーも要る
撮ったデータをパソコンへ移すには、カードリーダーが必要になります。カメラとパソコンをケーブルで直接つなぐ方法もありますが、転送が遅く、カメラのバッテリーも減ります。


よくある質問


α6400のSDカード選びでよく出る疑問をまとめました。買ってから気づくと面倒なことを中心にしています。私自身が実際に迷った点でもありました。
UHS-IIのカードを挿しても使えるか
物理的には使えます。ただし速度はUHS-I相当に落ちるため、価格差のぶんが無駄になります。将来UHS-II対応機に買い替える予定があるなら意味はあるでしょう。
V60やV90は必要か
α6400には不要です。V60以上はUHS-IIの製品なので、そもそも速度を活かせません。
何枚持っておけばいいか
2枚あると安心です。1枚が壊れたときや容量が尽きたときに撮影を止めずに済みます。なお私はα6400にExtreme PROの256GBを3年ほど挿したままにしていますが、いまのところ読めなくなったことはありません。
スマホ用のmicroSDは使えるか
変換アダプターを使えば物理的には入ります。ただし速度が足りないものが多く、4K動画では書き込みが追いつかないことがあります。素直にSDカードを選んでください。
フォーマットはどこですればいいか
カメラ本体で行ってください。パソコンでフォーマットすると、カメラが想定する形式と食い違うことがあります。新しいカードを挿したら、まずカメラでフォーマットするのが確実です。
α6400以外のカメラでも使えるか
使えます。UHS-IのV30カードは幅広い機種に対応しています。私はα7C IIではUHS-IIのカードを使っていますが、そちらは本体がUHS-IIに対応しているためです。
α6000でカードが原因で撮影が止まったときの話は、こちらに書いています。




まとめ


α6400のSDカードは、UHS-IのV30対応から選べば間違いありません。UHS-IIは本体が対応していないので、高いお金を出しても速くなりません。
- α6400はUHS-IIに非対応
- V30なら4K動画も撮れる
- 容量は128GBが基準
- 大容量1枚より中容量2枚
- 並行輸入品は保証の扱いを購入先で確認する
私自身はSanDisk Extreme PROの256GBを、メイン機だった頃から3年ほど使い続けています。読めなくなったことも、連写で書き込みが詰まったこともありません。最初の1枚に迷っているなら、これを選んでおけば外さないでしょう。
SDカードの選び方そのものをもう少し詳しく知りたい方は、こちらの記事もあわせてどうぞ。


α6400というカメラ自体の使い勝手については、1年使った感想を別に書いています。





