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「毎月なんとなくお金が残らない。」家計簿をつけても、どこを削ればよいのか分からない方は多いはずです。そんなときによく出てくるのが、ラテマネーという言葉です。
私は人事の仕事に20年以上携わり、FP2級を取ってから家計の見直しを進めてきました。給料がどう決まるかも、制度の仕組みも、どちらも仕事で見てきた立場です。
結論から言うと、ラテマネーの削減から始めるのはおすすめしません。50代が手をつける順番は、固定費、制度、そして最後にラテマネーです。この記事では、その理由と、私が実際に減らしたラテマネー、貯まる仕組みのつくり方をまとめます。
- ラテマネーの意味と金額の目安
- 50代が見直すべき順番
- 私が実際に減らしたラテマネー
- 使う前に貯める仕組み
- ラテマネーの見つけ方
毎日のコーヒーをやめれば、お金は貯まるのかな。



効果はあります。ただ、先に固定費と制度を見直したほうが、金額は大きく動きます。
ラテマネーとは何か


まず言葉の意味からです。ラテマネーとは、普段なんとなく使っている少額のお金を指します。金額が小さいぶん意識されにくく、気づかないうちに積み重なります。
言葉の由来
ラテマネーは、アメリカの資産アドバイザーであるデヴィッド・バック氏の著書『自動的に大金持ちになる方法』に出てくる言葉です。毎日のカフェラテのような、何気ない支出を指しています。
車や家電のような大きな買い物では、誰でも金額を意識します。ところが数百円の支出になると、判断そのものをしていないことが多いのです。
毎日400円で1年14万6千円
金額にすると分かりやすくなります。毎日400円のコーヒーを買うと、1年で14万6千円です。この金額を毎月に均して積み立て、運用した場合の試算をまとめました。
| 運用の前提 | 20年後の目安 |
|---|---|
| 年3%で運用 | 約400万円 |
| 年5%で運用 | 約500万円 |
毎月12,167円を積み立て、利益がそのまま再投資されると仮定した単純計算です。手数料や税金は考えていません。相場によっては元本を下回ることもあります。
もちろん、コーヒーを楽しむ時間に価値を感じているなら、無理にやめる必要はありません。判断せずに払い続けている部分だけを見直せば十分でしょう。
小さな支出ほど気づきにくい
ラテマネーがやっかいなのは、1回の金額が小さいことです。家計簿をつけていても、「雑費」としてまとめてしまい、合計が見えません。
見つけるコツは、金額ではなく回数で見ることです。
50代が見直すお金の順番


ラテマネーは大切ですが、最初に手をつける項目ではありません。効果が大きいのは、固定費、次に制度、最後にラテマネーの順です。人事とFPの両方の立場から、理由を説明します。
人事の視点では給料は増えにくい
人事として給与の制度に関わってきて実感するのは、50代から給料を大きく増やすのは簡単ではないということです。役職定年や再雇用で、下がる可能性のほうが現実的でしょう。
収入を増やしにくいなら、出ていくお金を見直すほうが確実です。
金額の大きい固定費から見直す
見直しの効果は、金額と回数の掛け算で決まります。毎月かかる固定費は、1回の見直しで効果がずっと続きます。
- 通信費(スマホの回線やネット回線)
- 保険料(保障が今の家族構成に合っているか)
- サブスク(使っていない月額サービス)
- 住居費や車の維持費
私の場合は、スマホの回線を見直し、使っていないサブスクを解約しました。
次に税金や社会保険の制度を使う
固定費の次は、制度です。NISAやiDeCo、ふるさと納税、医療費控除など、使えば手元に残るお金が増える仕組みがあります。
制度は知らないと使えません。私はFPの勉強を通して、この部分を確認しました。


私が減らしたラテマネー


順番としては最後ですが、ラテマネーの見直しには別の効果があります。お金の使い方に意識が向くようになることです。私が実際に減らした3つを紹介します。
カフェやコンビニの飲み物
1つ目は、外で買う飲み物です。毎回買うのをやめ、マイボトルを持ち歩くようにしました。
私が使っているのは、FLSKという水筒です。保温と保冷ができて、炭酸にも対応しています。買い替えずに長く使えるものを選ぶと、結果的に安くつきます。
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使っていないサブスク
2つ目は、月額のサービスです。契約したまま使っていないものを解約しました。1つあたりは数百円でも、年単位で見ると無視できません。
ATMの手数料
3つ目は、ATMの手数料です。今は手数料のかからない条件で使える楽天銀行をメインにしています。
引き出しや振込のたびに数百円を払うのは、何も得るもののない支出です。銀行を変えるだけで、この支出はなくなります。


使う前に貯める仕組み


支出を削るのと同じくらい大事なのが、貯まる形をつくることです。残ったら貯めるのではなく、先に取り分けるのが基本になります。
手取りの2割を先に取り分ける
給料が入ったら、まず手取りの2割を別の口座や積立に回しましょう。残ったお金で暮らす形にすれば、意識しなくても貯まっていきます。
2割が難しければ1割からでも構いません。大事なのは、使う前に分けることです。
生活は残りの8割で組む
取り分けたあとの8割で生活を設計します。最初は窮屈に感じても、使えるお金が決まっていれば、自然と優先順位を考えるようになります。
簡単に引き出せない形にする
取り分けたお金は、すぐに引き出せない場所に置いておきましょう。給与天引きの財形や、証券口座での積立なら、手をつけにくくなります。
積み立てたお金をどこに置くかで迷ったら、NISAの使い方をまとめたこちらも参考にしてください。


ラテマネーの見つけ方


最後に、探し方です。感覚で探しても見つかりません。1か月分の明細を、回数の多い順に並べるのが確実です。
1か月分の明細を並べる
カードの明細や決済アプリの履歴を1か月分見直します。現金を使っている場合は、レシートを1か月だけ集めてみてください。
金額ではなく回数で探す
月に20回出てくる300円の支出は、月に1回の5,000円より大きな金額になります。回数の多いものから順に見ていくと、ラテマネーは見つかります。
やめずに置き換える
全部やめようとすると続きません。コーヒーをマイボトルに替える、コンビニをスーパーに替えるなど、置き換えで考えるほうが長続きします。
家計全体をどう整えるかは、こちらの記事にまとめました。


ラテマネーのよくある質問


最後に、よく出る疑問をまとめます。節約は続けられる形にすることが何より大切です。
ラテマネーを削るとお金は貯まるか
貯まります。ただ、金額の効果は固定費の見直しより小さめです。まずは固定費から手をつけてください。
コーヒーをやめるのはつらくないか
全部やめる必要はありません。私もマイボトルに替えただけで、飲むこと自体は続けています。
家計簿は必要か
毎日つける必要はありません。1か月分の明細を見直すだけでも、支出の傾向はつかめます。
50代から始めても意味があるか
あります。50代は固定費が大きく、見直しの効果も大きい年代です。減らした分を積立に回せば、老後の備えにもなります。
削った分はどうすればいいか
使わずに取り分けて、積立に回すのがおすすめです。使えるお金として口座に残すと、別の支出に消えてしまいます。
まとめ


ラテマネーは、家計を見直すきっかけとして役に立ちます。ただし順番を間違えると、我慢のわりに成果が出ません。
- ラテマネーは判断せずに使う少額の支出
- 毎日400円は1年で14万6千円
- 順番は固定費、制度、ラテマネー
- 減らしたのは飲み物・サブスク・ATM手数料
- 手取りの2割を先に取り分ける
- 探すときは金額でなく回数で見る
大切なのは、削ったお金を使わずに積み立てに回すことです。削っただけでは、別の支出に消えてしまいます。
削った分の積立先をまだ決めていない方は、証券口座の開設から始めてみてください。キャンペーンの条件はリンク先で確認できます。

