賃貸物件を持っていて、まとまった時間を取られるのは年に2回だけです。
毎日のように対応に追われるのかと思っていました



普段はほとんど手がかかりません。頭を使うのは、確定申告と修繕の見積もりのときです。
管理は会社に任せているので、日々の連絡はメールで済みます。ところが修繕の見積もりが届いたときだけは、こちらが決めないと先に進みません。金額も内容も、判断するのは持ち主です。
この記事に書くのは、見積もりが来たときに何を見て決めているかという話です。金額や物件の規模には触れません。判断の部分だけを残します。
- 修繕で時間を取られる理由
- 判断に使っている2つの軸
- そのまま貸せるかを見るところ
- 金額が相場かを調べる方法
- 管理会社に任せる線引き
- 建物ごとの工事への備え
この記事は私の経験をまとめたものです。特定の工事や業者を勧めるものではなく、個別の判断についてのご相談には応じられません。
修繕で時間を取られる理由


まず、なぜここだけ手間がかかるのかを整理しておきましょう。
決めるのは持ち主
募集も集金も管理会社がやってくれます。ところが修繕は、やるかやらないかを持ち主が決める形になります。
見積もりを受け取って、必要かどうかを考えて、返事をする。この往復が止まると、工事も募集も止まります。
正解が決まっていない
直せば確実によくなるかというと、そうでもありません。直さなくても借りてもらえる場合があります。
どこまでやるかに決まった答えはありません。
同じ状態でも、募集の時期によって判断が変わることもあります。人の動く季節なら少し手を入れて出す。動かない時期なら、様子を見るという選び方もできるでしょう。
まとまった時間が要るのは年2回
裏を返せば、それ以外の時期は手がかかりません。現地に行くのも年に数回です。
| 場面 | 頻度 | 中身 |
|---|---|---|
| 修繕の見積もり | 不定期 | 必要性と金額を考えて決める |
| 確定申告 | 年に1回 | まとめて作業が発生する |
| 日常の連絡 | 随時 | メールで足りることが多い |


判断に使う2つの軸


見積もりが届いたとき、見ているのは2つだけです。そのまま貸せるか、金額が相場かの2点だけを見ています。
そのまま貸せるか
1つ目は、直さずに次の入居者が決まるかどうかです。決まるなら、急いで直す必要はありません。
逆に、直さないと決まらない状態なら、空室が続きます。工事を渋った結果、家賃の入らない月が増えては本末転倒でしょう。
工事の金額と、空いたまま時間が延びることの重さを並べて考えます。直す費用のほうが軽いなら、迷う必要はありません。
金額が相場か
2つ目は金額です。必要な工事でも、高すぎるなら一度立ち止まります。
ここは調べれば分かる部分なので、面倒でも確かめました。
2つを順番に見る
- そのまま貸せる → 急がない。様子を見る
- 直さないと決まらない → やる。次に金額を見る
- 金額が相場より高い → 相見積もりを取る
順番を決めておくと、毎回ゼロから考えずに済みます。迷う時間が減るのは、会社員として物件を持つうえで大きいところです。
そのまま貸せるかの見方


では、何を見て「貸せる」と判断しているか。内見で見られるところを基準にしています。
空室が出たときの動き方そのものは、別の記事にまとめました。


水回りの見た目
キッチン、風呂、トイレ。ここは内見で必ず見られる場所です。
設備として動いていても、見た目が古いと決まりにくくなります。逆にここが整っていれば、ほかが多少古くても話が進むことがありました。
限られた予算をどこに使うかという話でもあります。全体を少しずつ直すより、見られる場所に寄せたほうが効いてきました。
壁紙と床の汚れ
次に見るのが壁紙と床です。部屋に入った瞬間の印象を決めるところになります。
全面を張り替えるか、傷んだ部分だけで済ませるか。ここは毎回迷う箇所です。
部分的に替えると、新しいところだけ色が浮くことがあります。結局あとで全面にやり直すくらいなら、最初からまとめたほうが安く済む場合もあるでしょう。
写真で確認する
現地に行くのは年に数回なので、たいていは写真で見ています。管理会社が撮ったものを送ってもらう形です。
気になるところがあれば、その部分だけ撮り直してもらいます。直接見に行かなくても判断できる場面がほとんどでした。
相場をどう知るか


金額のほうは、2つの方法で確かめました。
相見積もりを取る
金額が大きいときは、ほかの業者にも出してもらいます。同じ工事でも、出てくる金額は業者によって違います。
手間はかかりますが、差が出たときの効果は大きいところです。小さな工事まで毎回やると時間が足りないので、金額を見て決めています。
ネットで調べる
原状回復や外壁の工事は、おおよその目安が調べれば出てくるでしょう。何も知らずに受け取るのと、目安を持って見るのとでは判断が変わります。
専門的な中身までは分かりません。それでも、極端に外れた金額かどうかは見当がつきます。
管理会社に内訳を聞く
分からないところは、そのまま聞くようにしました。何にいくらかかるのかを説明してもらうと、納得して決められます。
説明の丁寧さは会社によって違いました。ここは管理会社を替えたときに、はっきり差が出た部分です。


管理会社に任せる線引き


全部を自分で決めているわけではありません。緊急性で分けています。
生活に影響するものは先に動いてもらう
給湯器が止まった、水が漏れている、鍵が開かない。こういうものは連絡を待たずに動いてもらいます。
入居者を待たせるわけにいきません。事後の報告で構わないと伝えてあります。
ここで確認を挟むと、平日の昼に連絡がつかないことがあります。会社員が持ち主である以上、先に動いてもらう形にしておくほうが現実的でしょう。
急ぎでなければ必ず確認する
一方で、退去後の原状回復や外壁のような工事は急ぎません。必ず見積もりを見てから返事をします。
急がないものまで任せてしまうと、金額を見る機会がなくなります。
文書で決めているわけではない
正直に書くと、取り決めを書面にしているわけではありません。やりとりを重ねるうちに、自然とこの形になりました。
決めておいたほうがよいのでは



そう思います。はじめに伝えておけば、お互い確認の手間が減ったはずです。
建物ごとの工事への備え


部屋の中の修繕とは別に、建物そのものの工事があります。外壁のような工事は、ある日いきなり請求が来るものではありません。
家賃から別によけておく
入ってくる家賃を全部使わないようにしています。一定の割合を、建物の工事のために残しておく形です。
これをやっていないと、大きな工事のときに手元の資金から出すことになります。会社員の給料から持ち出すのは、避けたいところでしょう。
周期を想定しておく
外壁や屋根は、何年かごとに手を入れる必要があります。いつごろ来るかを想定しておけば、急な話にはなりません。
いつかやると分かっているものを、いつか来る災難のように扱わない。そう考えるようにしてから、気が楽になりました。
買う前から見ていた
築年数と構造を見て選んだのは、ここに効いてきます。古ければ安く買えますが、そのぶん手がかかるという話です。
買うときの判断が、持ったあとの手間に直結していました。


賃貸の修繕のよくある質問


判断に迷いやすい点をまとめます。
修繕はどこまでやるべきですか
直さないと次が決まらないかどうかで決めています。決まるなら急ぎません。ただし放置して悪化するものは、早めに手を入れたほうが結果的に安く済むでしょう。
相見積もりは毎回取るべきですか
金額次第です。小さな工事まで毎回取ると、時間のほうが足りなくなります。私は金額を見て、大きいときだけ取るようにしています。
会社員でも対応できますか
できました。日常の連絡はメールで済み、まとまった時間が要るのは年に2回ほどです。ただし平日の昼に電話が入ることもあるので、折り返す前提で考えておいてください。
現地を見ないで決めて大丈夫ですか
写真で足りる場面がほとんどでした。気になるところは撮り直してもらえば判断できます。それでも判断がつかないときは、見に行くようにしました。
管理会社の言うとおりにしていいですか
現地を見ているのは向こうなので、意見は参考にしています。ただし決めるのは持ち主です。内訳を聞いて納得できないときは、そのまま返事をしないほうがよいでしょう。
大きな工事のお金はどう準備しますか
入ってくる家賃を全部使わず、別によけています。建物は必ず古くなるので、来ることが分かっている出費です。
まとめ


賃貸の修繕をどう決めているかを書きました。見ているのは、そのまま貸せるかと、金額が相場かの2つです。
- 普段は手がかからない。頭を使うのは修繕の見積もりと確定申告のとき
- 判断の軸は「そのまま貸せるか」と「金額が相場か」の2つ
- 貸せるかは、水回りの見た目と壁紙・床の汚れで見ている
- 現地に行かず、写真で判断できる場面がほとんど
- 相場は相見積もりとネットで確かめる
- 緊急のものは先に動いてもらい、急がないものは必ず見積もりを見る
- 建物ごとの工事に備えて、家賃から別によけておく
会社員として物件を持つときの就業規則の扱いは、別の記事に書いています。


